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カテゴリ:文法
CDに『やまなし』を入れるので、
50歳過ぎたベテランの5人の教師が集まりました。 それぞれ、下読みをして練習をしてきています。 集まった最初の一声が、 「会話があるのだけれど、誰が言っているのか自信がなかったわ」 でした。 そうなのです。 このやまなしは、そう書かれているのです。 先ず、それをご覧下さい。 会話が、ずらりと並んでいます。 誰が話したか、書いてありません。 けれど、作品を読解し、表現よみをするには、 誰が言ったのか、これを確定しない限り、 表現よみはできませんね。 ですから、表現よみは、ちゃんとした読解を求めてくるのですね。 さて、この『やまなし』の誰が言ったかですが、これは、 文章全体を読んで、そこから決めていくより他ありませんね。 読み進めていくと、「かにの兄弟」が言っている事は分かってきます。 その後、お兄ちゃんが言っているところと、 弟が言っているところを決めます。 それは、会話の内容から、決めました。 その決まったものが、下記です。 弟は、みどり、兄は赤で区別しました。 この誰が、(何が)は、文章を読んでいく時には、どうしても 明確にする必要があることなのですね。 文ちゃん人形の頭に当たる部分ですね。 ここで、録音した先生方は、国語科に力を入れているベテラン教師です。 これまで、何度か、子どもに指導をしてきたはずです。 それは、誰が言っているかに確信が無いままだったのでしょうかね。 表現よみを迫られ、それを確定せざるを得なくなった。 そこで、今回のような事が分かったわけです。 子どもだって、誰が言っているか、明確にしなければ、 良く分からなかったで、終わってしまいますよね。 この『やまなし』の中で、 「クラムボンは、笑ったよ。」 などと、クラムボンが、主語になって何度も出てきます。 しかし、この主語であるクラムボンは、どのようなものか、 始めは、分かりません。 でも、これを表象化しないと、この作品をちゃんと読んだ事になりませんね。 その事を次に考えていきます。 なお、この『やまなし』の以上のような経過や 授業計画・教材研究・CDによる表現よみの録音は、 下記で紹介しています『表現よみ』に収録されています。 続きます。 多くの方にお読み戴きたいので、 ブログランキングに参加しています。 賛同される方は、下の2つのマークのクリックをして戴ければ、 うれしいです。 1日1クリック、有効です。 高位になりますと、アクセスが増えると思います。 人気blogランキングへ せせらぎに沿う畦道や草萌ゆる。 トンネルを抜けて山里草青む。 初詣平和祈りて鈴を振る http://pareo94.ddo.jp/mikiko/ 奥の細道 下記の本は、研究会がまとめたものです。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。そして、楽天での購入の仕方も分かります。 尚、本書は、1~6年まで、各学年あります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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