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カテゴリ:・漢字指導
原っぱ野原は書けるのに、原理の原は書けない、
作るの作は、書けるのに作用の作が書けない その訳を、前回、前々回、考えてきました。 その中で、学校の先生の指導の実態が、コメントされました。 それを、ご紹介させていただきまして、更に、この事を 突っ込んで考えていきたいと思います。 実は、このことは、9歳の壁を乗り超えることと 関係しているんでしたよね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上のお二人に続いて ふにふに。。さん >一度低学年で習っているから、既出の漢字ということで見過ごされてしまう。> ふぃりぱさんの言われることは、実際の授業での現実です。 見過ごされるというより、新出漢字を覚えるだけで手いっぱいで、 一応教科書でも、教材会社のドリルでも、『読み替えの漢字』として扱われていますが、 新出漢字のように、その成り立ちや意味などは書かれてもいません。 2年生の時点で、1年生で学習した漢字が すでにそう扱われています。 『原理』のような言葉が登場するときは、 たぶん言葉調べなどを授業や宿題でやっていると思うので、 その時に、改めて漢字の元の意味を押さえる必要がありますね。 『漢字を覚えられない』とぼやくよりも、 意味を教えたほうが、習熟への早道かな、と思いました。 (January 29, 2008 20:02:24) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 指導の実態は、この通りです。変わっていないのです。 僕が、在職中もこのようでした。 このような中で、漢字指導の研究を20数年してきまして、 気づいた事があるのですね。 気づいた事といっても、誰でも分かる当たり前のことなのですが、 漢字の変転に着目する事の大事さなんですね。 前回・前々回にも書きましたが 原っぱの原は、元の意味(もともと)から、 変転して原っぱになって使われているのですね。 作用とう抽象語、これも、作と用の漢字の変転に戻って、 考えてみるとその意味が分かってくるのでしたね。 9歳の壁の乗り越え、この原理・作用のような抽象語の 指導が関わっているといわれていますよね。 この抽象語の指導、これは、漢字の変転、 の視点を子どもに指導し、認識させていくと、 楽しくなり、分かるのではないでしょうか。 漢字をちゃんと指導する、本をたくさん読む、・・・・・ なども、大切ですが、 このように教えるべきとこは、教えることも大切ではないでしょうか。 (それが、子どもの発見で、されれば、理想的ですね、) ふにふに。。先生が、 <『漢字を覚えられない』とぼやくよりも、 意味を教えたほうが、習熟への早道かな、と思いました。> と、お書きになっていますが、これは、重要なご指摘ですよね。 これを同じ意味のコメントが、たくさん寄せれれましたが、 漢字指導の理想的な姿が、こうして、作られていくので、うれしいです。 皆様に、感謝です。 このことは、指導要領に対する注文になっています。 それは、指導要領には、この観点がないからです。 ご面倒でしょうが、 下のマークの応援クリックして下さると、うれしいです。 下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。上の意見を詳しく書いています。 * こちらは、1字・1字の指導の練習帖です。 1セット5過程に基づいた展開になっています。 1~6年生まで揃っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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