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カテゴリ:・漢字指導
書きたいことを自由自在に書けるように指導することは、義務教育の内容になるのではないでしょうか。書きたいことが自由に書けないと、生活の上でも困りますからね。 高学年の先生が休んだので、代わりの授業に行った時、作文の課題が出ていたのですが、鉛筆を立てにしたままの子もいました。これは、書けないからなのですね。 では、書けるようにするには、どうしたらよいのでしょうか。 話は、ほとんどの子ができますね。ところが、書くとなると、そうはいかない。 でも、指導によっては、すべての子が、書けるようになるのです。 下の報告をごらんください。 ・・・・・・・・・・・・・・・下の画像は、僕が6年生で担任した子供の作文です。
内容のごく一部です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この指導について、書きますね。 「見よう見まね」ということがありますね。これは、見て、学ぶことを言うのでうすね。 それなら、「聞きよう聞きまね」ということもあり得ますね。 これを、文書きに使うのです。作文が不得意な子は、一文をつづるのに抵抗があるのですね。どう書いたら良いか、見えないのです。 ですから、綴れた子の文を見せたり、読んで聞かせたりするといいのですね。これを1週間~10日繰り返すと、すべての子が、文をつづれるようになるのです。 いわゆる、「見よう見まね」「聞きよう聞きまね」の応用ですね。こうして、すべての子が、書けるようになると、クラス全体の競い合いが起こって、いい方向に行くようです。 書けない子を放っておくと、書けた子もあまり、真剣にならないようです。競い合いが起こらないからでしょうか。
学力テストの公表で競争させると弊害が出ますが、この競い合いは、いい方向に行きますね。 このことと同じことを漢字指導法研究会の9月の例会で、S先生が、報告してくださいました。教員経験3年目の方ですが。 それは、漢字指導の1セット5過程の指導の文作りについてですが、 「なかなか、4年生だが1文が作れない子がいた。でも、1週間~10日繰り返したら、全部の子どもが、綴れるようになった。」 というのです。それは、「見よう見まね」「聞きよう聞きまね」を応用しているのでした。 文が、綴れるようになると、上の作文のように書きたいことを自由自在に書くことができるようになるのですね。 * 「見よう見まね」「聞きよう聞きまね」の作文指導の応用は、「書き言葉の心理学的本性」「話し言葉の心理学的本性」(ヴィゴツキー)の理論で、心理学的に説明できるんですね。
ご面倒でしょうが、
それにしても、日本の教育行政は、貧困すぎますね。メタミドボス・メラミンなどの毒が給食に入って問題になっていますが、過労死の不安をかかえながら先生をやっている方が、多いのですから、これも重大な問題ですね。
* この作文指導の実践と理論は下記の本で報告されています。 『小学生の作文教育』(明治図書)1・2・3・/4・5・6年
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