日本の教育は、これでよいのかな

元旦・3日のブログに対して、コメントが、各20数個寄せられました。ありがとうございました。それは、

「漢字は詰め込みが一番」「理想は、棚上げ、結果を作れ」、「目的のために手段を選ぶな」

という蔭山英男氏の意見をご紹介いたしましたので、そのことに対してお考え下さったご意見でした。

このことは、まとめないと責任が果たせないので、このことを本日は書かせて戴きます。

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そもそも、僕らが漢字指導の研究を始めたのは、受け持っている子ども・周りの先生方・保護者の方々が、困り・悩んでいるので始めたのです。

そのねらいは、

１　進んでいるという子にも・遅れているという子にも漢字力をつけて、勉強が分かるようにするため。

２　漢字だけが、学習ではないので、効率的な漢字指導を考えて、提案しよう。

３　どのような先生でも、その提案がこなせて、できるように考えよう。小学校の先生は、多くの教科を受け持ちます。ですから、国語科の指導の勉強を中心にやってない人にもできるようなものを提案しよう。

４　子供の心理に合ったものを提案していこう。 漢字嫌い・国語科嫌いにしないように。

５　やがては、子どもが、自力で漢字学習をできるような指導を提案していこう。

　などを考えてやってきました。

その結果、やはり、研究の成果は、表れました。そのことを、まず、ご報告いたします。

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僕の経験で言いますと、新卒のころは、読み方と意味を口で話して、それで、漢字テストをして、それで、ちゃんとした指導だ思っていました。

（大学で、漢字指導の講義を受けたことがないので、自分が、小学校で教えられたように、生徒には指導したのですね。それしか、指導の方法を知らないから、それは、当たり前ですよね。）

でも、そのようにやっていましたら、できない子供が、多く出て、保護者会で、そのことを話されました。それで、ショックを受けて、どうしたらよいか考えて、対策を立てました。下図は、その画像です。

これは、僕が、かつて、指導した４ね生の子どもの漢字ノートです。
今から見れば、漢字指導を丁寧にしないでテストをした時のノートです。

丁寧にしないと言っても、普通、一般にされている程度には、やりましたよ。これで、ちゃんとした指導と思っていました。読みと意味と書きは教えましたから。

次のノートをご覧下さい。
 

これは、前のノートの指導から、約、１ヵ月後の同じ子どものノートです。

ここでは、読み方・成り立ち・書き方・使い方・文の中での使い方などを指導しました。

指導の結果が、良く出ていますね。１字１字の指導をちゃんとした指導をしたのです。

本来、子供は、学習好きですね。ですから、もちろん、漢字学習も大好きです。

ただし、ちゃんとした指導があればですね。嫌いになっているのは、ちゃんとした指導がされないからですね。

以前から、漢字指導は、読みと意味と書きをさっとやって、それで、ちゃんとした指導と思われているとことがありました。

保護者もそのようなやり方でいいと、見ている傾向がありました。それは、自分がそのように習ってきたからですね。このことは、今でもありますね。ですから、数限りない漢字指導の問題が、起こっているのですね。

例えば、同一の漢字３０っ回書き・常用漢字を小学生に教えれるなど・・・・・。

このような漢字指導は、「漢字は、詰め込みが一番」「理想は棚上げ、結果を作れ」という考えでやったものではないのですよ。

子どもは、楽しくやり、漢字の意味を知り、効率的に学習でき、どのような先生も取り入れられるような方式を考え（これは、『1セット5過程の指導』といっています。）、子どもは漢字を自力で学習できる力を付けました。

このことについては、長くなりますので、次回に続きます。

 

＊　こちらは、１字･１字の指導の練習帖です。１年~６年生まであります。 

国字問題研究会・漢字指導法研究会

表現よみ総合法教育研究会

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