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カテゴリ:論理的思考・・・学習論理語・教育基本語い
日本の子どもの勉強意欲がPISA調査参加国の中で、最下位である。 読解力が著しく低下している・・・・・・・などの結果が出て、それにショックを受けている日本の教育界の状況。(PISAショック) その中で、「論理的思考力を高める指導」の大切さが言われてきています。 では、この論理的思考力とは、どういうもので、どうすれば、高められるのか、 そのことを、僕らの研究から見てみます。 隣(フィンランド)の芝生がよく見える日本の教育界ですが・・・・・・・・。 うちの芝生には、いい所はないのでしょうか。 よろしくお願いいたします。
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『大久保忠利著作選集』(三省堂)第1巻(『国語教育』)の21Pには、 <言語論理教育・宣言>(昭和48・5・23、、、、、1973)で、 ・・・・・日本の国語教育の欠落を補填するために・・・・・、 ということが記述されています。(この本は、アマゾンの古書で販売されています。)
* この記述は、大久保忠利らは、それまでの国語教育では、欠陥があったと、見たのですね。 その欠陥とは、何にだったのか。そのことが、次の宣言の中で、書かれています。
「言語論理教育」の意義と目標 1 人間は、その意識に言語を使用して(言語意識直結観) * これは、短いことばですが、 重要なことが書かれていますので、、立ち止まって考えてみます。 ぼくらは、算数も体育も言葉を通して学習していますね。だから、言葉の学習が重要なのだと認識してきましたね。 で、大久保らは、「国語教育の本質は、日本語の知識と能力高めである」と規定してきました。
ここで、注意しておきたいのは、上記にある意識に言語を使用してというところです。分かりにくい記述です。これを今日さんなりに解釈して見ます。 これは、言語(言葉)と意識の関係を言っているのではないでしょうか。言語と意識がつながっているという考えです。 これは、それまでの教育界では(今もある)、<言語(言葉)は伝える(通達する)>役目なのだという視点で見ることが普通だったのですが、それだけではなく、 意識と深く関係あるという視点で見るべきだということですね。
僕も、そう思います。つぎは、最近、あった例です。
この間、1歳半の孫(T・男)が、今日さんが栽培した野菜を取りに孫のお母さんと来ました。(無農薬ですから、こういうことを時々、させています。) 今日さんは、「仕事で忙しいから、家には、上がれないよ」とお母さんに通告しておきました。
お母さんは、シートベルトで固定したTを車に載せたまま、野菜積みを始めました。 Tは、泣き出してしまいました。 降りて、おじいちゃん家に上がりたかったのです。
そのうち、怒って、来ながら見ていた本を、車の窓から外に放り投げてしまいました。 Tが、このような行動を見たのは、初めてです。 Tは、言葉を持たないために、この行動で出たのです。
少し、家に入れば、気がすむだろうと思って、家に入れました。 家の中をあちこ歩いていると、気がすんだようで、笑い顔になりました。 Tは、にこにこして、車に戻りました。
Tは、おじいちゃんの家に入りたいという意識が強いのに、それを言えないので、(言葉を持たないために)このような行動を取ったのでしょうね。 このようなことは、学校でも時々、子どもがやります。 世間でも、問題を起こす子ども・人の中に、これて同じようなことをする方もいますね。
言葉を持つことの重要性が、このようなところににもあるのでしょうね。 言葉と意識との関係は、きっても切れない関係にあるのですね。 だから、大久保忠利らは、言語意識直結観と言ったのでしょうね。(言葉の働きがが、通達だけではないということを表していますね。)
上の言葉に続いて、次のような言葉があるのですが、それの説明は次回にします。
A 対象を認識し、 B また、意識に体験と記憶によって内在する諸概念と表象を操作することによってのみ、知的に思考し、真理に到達し、これを基準としてのみ、誤らずに行為し得るそういう生物である。 (幼児のひとりごとは、鮮やかにその心理過程を露呈している)・・・したがって、論理は、思考・行為の全過程に伴っている。
2 けれども、一般には、「論理」というと、なにか特別のときに(たまたま行う思考の形式」であるかのごとく誤認し、軽視している。(以下、略) 続きます。
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国字問題研究会・漢字指導法研究会
http://members.jcom.home.ne.jp/kotoba/kokuziken-index.html
こちらは、1字・1字の指導の練習帖です。僕らが、作成したものです。 基本的なことが、書いてあります。この基本は、重要です。漢字指導の羅針盤のようなものです。 それをもとにした実践は、本書に書かれているより、かなり進んでいますが・・・・・・。
下記は、以前に書いたブログが紹介されました漢字教育と 作文指導の実践です。 これらの 実践は、仲間・先輩の実践に学び、 さらに、それを発展させるということの繰り返しから生まれたのものです。
それを取り入れることで、子どもが喜び学力がつく授業ができれば、 大変厳しい先生方の勤務の中でも、教師生活に生きがいを感じるのではないでしょうか。 1セット5過程で取り組む漢字学習・・・・・http://edupedia.jp/index.php?%B4%C1%BB%FA%A4%CE%B3%D8%BD%AC%A1%A7
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大人でもお孫さんもTちゃんのような体験を擬似的に味わうことができますね。
外資系企業に4年ほど籍を置いたのですが、欧州にある本社を始め、世界中の同僚との公用語は英語でした。中学生の段階で英語なんて興味の無かったので散々な目に遭いました(笑) 伝えたいのに語彙が無い・・・このもどかしさ Tくんの気持ち判りますねぇ・・・本だって投げたくもなるでしょう♪それでも無闇に叱ったりしないなんて、優しいママとおじいちゃんですね。 (2010.07.14 06:19:38)
Good morning.
今朝1時頃就寝。ザァー!という強い雨で 午前5時半に目覚めました。 とても蒸し暑くて、汗をかいて寝ていました。 早速、空調機の除湿ON。 今日は、午前10時から社会人、午後4時から浪人生 午後8時から高校一斉クラスで多忙になります。 塾生たちの成績に負けぬように 神風もがんばります。 Have a happy Wednesday. Thank you. (2010.07.14 06:50:26)
病気で脳に障害を受けて会話能力を失った人の辛さを思いました。
子供と違った重い忍耐が求められますから、。 そこで、人間性まで問われるのだから、わたしなどとても耐えられませんね。 (2010.07.14 13:44:51)
>隣(フィンランド)の芝生がよく見える日本の教育界ですが・・・・・・・・。
>うちの芝生には、いい所はないのでしょうか。 言語と意識のつながりは興味深いですね。 哲学(例えばサルトル)の場合、人間は「外的対象」を意識すると同時に「自分自身」を意識する存在です。 特に「自分自身」についての意識を言葉にできる、ということはとても大切なことなのでしょう。 応援して戻ります。 (2010.07.14 19:22:03)
こんばんは。
*人間は、その意識に言語を使用して(言語意識直結観) 大変興味深く読ませていただきました。そして、お孫さんとのやりとりの例証はとてもわかりやすいてす。 大人でも誰しも日常生活を振り返ってみた場合、体調が悪く口が重かったり、考えをうまく相手に伝えられないときなど同じような経験をすることがありますね。 もしかしたら、最近切れやすい人が増えている社会現象の根っこもこのことに関係あるのかもしれませんね。 物質文明だけがせわしなく発達している半面、人間の持つ感情処理能力や思考スピードなんてそれほど進化しているわけではないのですから。 今日も学ばせていただきました。 応援して戻ります。 (2010.07.14 19:46:34)
しぇるぽ911さん
>大人でもお孫さんもTちゃんのような体験を擬似的に味わうことができますね。 > >外資系企業に4年ほど籍を置いたのですが、欧州にある本社を始め、世界中の同僚との公用語は英語でした。 中学生の段階で英語なんて興味の無かったので散々な目に遭いました(笑) > >伝えたいのに語彙が無い・・・このもどかしさ :しぇるぽ911さん の頭には、伝えたいことが、いっぱいあったのに・・・・。 分かります。 人間、誰でも、自分が感じたこと・考えたことを持っていますからね。 それが出せない苦しさ。 僕は、英語はほとんど話せないので、ぽ-ランドのホテルで、天井から、冷房機の水が落ちて来た時、絵に描いて、 DAWN,DAWNとやりました。 それで、通じ、解決しましたがね。 > >Tくんの気持ち判りますねぇ・・・本だって投げたくもなるでしょう♪それでも無闇に叱ったりしないなんて、優しいママとおじいちゃんですね。 * 孫は、よっぽどのことがないと、叱らないですね。 言えば、分かりますからね。 一度、3人の孫が、お泊りに来て、寝た布団を崩して、遊んだことがあったので怒りました。 妻に、それは、ダメと、僕が注意されました。 孫にしてみれば、従兄妹同士が集まったので、はしゃいでしまったのですからね。 ----- (2010.07.15 10:36:36)
神風スズキさん
>Good morning. > >今朝1時頃就寝。ザァー!という強い雨で >午前5時半に目覚めました。 >とても蒸し暑くて、汗をかいて寝ていました。 >早速、空調機の除湿ON。 > >今日は、午前10時から社会人、午後4時から浪人生 >午後8時から高校一斉クラスで多忙になります。 * 対象が幅広いのですね。 > >塾生たちの成績に負けぬように >神風もがんばります。 > >Have a happy Wednesday. >Thank you. ----- (2010.07.15 10:37:27)
逆立ち天子さん
>病気で脳に障害を受けて会話能力を失った人の辛さを思いました。 * そうですね。 言いたいことが言えないのですからね。 とっても、分かりやすいですね。 言いたいことも言えない学校は、大変ですね。 >子供と違った重い忍耐が求められますから、。 >そこで、人間性まで問われるのだから、わたしなどとても耐えられませんね。 ----- (2010.07.15 10:38:54)
shchan_3さん
>>隣(フィンランド)の芝生がよく見える日本の教育界ですが・・・・・・・・。 >>うちの芝生には、いい所はないのでしょうか。 > > 言語と意識のつながりは興味深いですね。 * これは、教育を考えていく時の根本だと思っています。 > 哲学(例えばサルトル)の場合、人間は「外的対象」を意識すると同時に「自分自身」を意識する存在です。 * これは、自分だけに目を向けるのではなく、周りを見ることの大事さを言っていますね。 自分だけに目を向けると、解決できることもできなくなることがありますからね。 > > 特に「自分自身」についての意識を言葉にできる、ということはとても大切なことなのでしょう。 * そうですね。 自分のことを言えるということですね。 このことは、人間、自然にやっていますね。 こどもが、友達と話すのですが、自分のことを中心に話していますね。 > > 応援して戻ります。 ----- (2010.07.15 10:43:39)
2525pyontaさん
>こんばんは。 > >*人間は、その意識に言語を使用して(言語意識直結観) > >大変興味深く読ませていただきました。そして、お孫さんとのやりとりの例証はとてもわかりやすいてす。 > >大人でも誰しも日常生活を振り返ってみた場合、体調が悪く口が重かったり、考えをうまく相手に伝えられないときなど同じような経験をすることがありますね。 > >もしかしたら、最近切れやすい人が増えている社会現象の根っこもこのことに関係あるのかもしれませんね。 * そうですよね。 まず、話す言葉を持たない解くことがありますね。 話し方が分からないと行くこともありますね。 今度は、話したいことがあり、言葉があっても、聞いてもらえない・聞かない・・・・・・などがありますね。 > >物質文明だけがせわしなく発達している半面、人間の持つ感情処理能力や思考スピードなんてそれほど進化しているわけではないのですから。 * そうなのですよ。 そのことを大事に見ていきたいですね。 PISAの報告では、このところが、欠けているように思えますね。 > >今日も学ばせていただきました。 > * いいえ、たしになればうれしいですが。 >応援して戻ります。 ----- (2010.07.15 10:49:38) |