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カテゴリ:・漢字指導
「『火を起こす』というような漢字使用をしてくる大人がいるんだけれど、
漢字を書けばいいように思っているようなむきもある。 自信がない時は、仮名でかくといいのではないか。」 という意見が昨日の研究会で出ました。 (『火を起こす』、これ正しくは、火を熾すなのですね。) でも、小学校で学習する漢字は、正しく使える指導が必要ですよね。 研究会の紺屋 光子先生(定年退職で、東京のある区の嘱託をしている方) が、その実践を報告してくださいました。 大変、参考になると思いましたので、ご紹介致します。 始めに・・・授業中の指導 持つの学習で、子どもが 「にもつ」の「に持つ」と書きました。 この時、紺屋さんは、 「みなさん、それでいいですか?」と、 聞き、話合わせているというのでした。 * この話合いの中で、持つの漢字の意味が 話し合われ、認識が深まっていくということでした。 授業後の漢字プリント赤ペンでの指導 1セット5過程で授業をし、5過程目の文作りの赤ペンです。 『取る』の学習で、 「取話」と書いた子がいました。 これに対しては、 (手を使って話をするのだから、『手話』ですね、) と赤ペンを入れます。 * でも、これでは、個別の指導に留まり全員の指導にはならないので、 次の指導を入れました。 次時の授業での指導で 上記の指導は、個別なので、他の子が学習した事にならない。 誤用は、その子だけの特殊な事もあるが、他の子も、間違う可能性も ある。 間違いを貴重な教材としたい。 ということで、 間違った使い方を板書して、 話し合わせている。 例 六十階立てのビルの屋上にあがった。 以上のように教育って、あくまで子供の理解、これが中心なんだと思います。 紺屋 光子さんは、それを実践していますね。 ですから、教課審の暗唱・暗記の強調には、 どうしもなじめないです。 ・・・・・・・・・・ この日記については、エンスト新さんから、 次のようなご指摘が、ありました。 非常に重要な事で、僕が、落としてしまったとですので、ここに、 転記させて戴きます。 ・・・・・転記・・・・・ >新聞各社でも見解が異なり >難しい字には読み仮名をふったり >ひらがなと混在して表記してありますね。 ----- * 情報、ありがとう御座います。 漢字の持つ複雑さから来るのですからこのような扱いが、 これから、ドンドン増えてくるでしょうね。 『漢字の未来』(野村雅昭・筑摩書房)は、 このことに関して、参考になりますね。 ・・・・・・・・・・ ご面倒でしょうが、 下のマークの応援クリックして下さると、うれしいです。 下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。上の意見を詳しく書いています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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