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“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

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2021.10.29
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霜降の連続講座 会報『繁盛の達人』2012年6月号より 価値感共有経営 その1

チャプター1 価値感共有経営を成功させるポイント

 消費者をコントロールしようとすればするほど嘘に見えるようになりました。
今までの時代というのは、何らかのニーズを掘り起こして告知すればよかったのです。
どちらかというと、“発明して知らせる”“新しい売り方を考えて知らせる”というのが重要な時代でした。
 日本は戦後、二度のベビーブームがありまして、人口がぐんぐん増加しまして、私も第二次ベビーブームのまっただ中にいる世代です。ずっと生産年齢人口(15歳から64歳)と呼ばれるお金を稼いで消費してくれる世代がどんどん増えていました。
その人たちが歳をとったり卒業して就職したりして、ライフステージに合わせて消費が次々と生まれていました。
そして、日本もまだ経済も上り気味の時代ですから、まだ先に耕す畑も沢山ありました。
その畑に合うものを発明して、それをいかに効率よく大量に伝達して消費者に届けるということで、様々なニーズが掘り起こされてきました。
 最近でも、新しい発明品はたくさんあります。
一番最近なものではスマートフォンもそうです。
少し前ではdocomoのiモードがすごい時代がありましたが、今では昔の話で、今ではスマートフォン・アイフォンといったものが凌駕するようになってしまいました。
技術革新がある分野では発明というものが起こりますから、まだまだ掘り起こして、新しいマーケットを開拓する手段はたくさんあります。また、医薬品などもそうです。
薬はいくらでも開発する余地があり、それを開発すればマーケットはいくらでもあります。

 では、食の業界はどうでしょうか?
 世界のあらゆる国の食材を取り入れましたし、あらゆる価格帯の店ができました。
売っているもので新しいものというのはなかなか出来ないです。
 しかし、食べ物というのは必要です。
胃袋が有る限り必要ですから、マーケットはあるわけですし、まして今は食の外部化率(家事にしめる食事をつくる時間の外注化)の比率が年々増えていますから、食ビジネス自体は消費者にとって必要な存在であり、消費者に必要であるだけに参入者も増えるわけですし、食事需要、より餌に近い、昔は“餌性”とも申しましたが、食べるに特化した部分の競争はものすごく激化しています。
 その一方で、食事というのは食文化とも言われるわけですから、生活習慣とも密着して、様々なハレの日の行事があったりします。友達のお祝いだったり、誕生日会であったり、歓送迎会であったり、忘年会であったり、いろいろな場面がありまして、そこにふさわしい食事というものがあります。

 その忘年会は予算の影響を受けますから価格競争が激しくもありますが、大切な彼女、またプロポーズしようとしている彼女に対しては自分の持っている予算で自分の許す最大限の予算で食事をプレゼントしようと思います。
つまり、高価格帯のマーケットと、必要だから仕方がなく買うというマーケットがあります。仕方がなく買うというものは安いほうがいいですが、予算内で成立する高価格帯のマーケットというものがあります。





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Last updated  2021.11.06 10:18:42


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