カテゴリ:経営者のための連続コラム
大寒の連続講座 “伸びしろ”を伸ばす店舗経営のための チームビルディング
1-3 ハウスルールブックの活用 1-3-2 自分たちで作ったハウスルールブックの重要性 では、なぜ、自分たちが作ったハウスルールブックが重要なのか? それは、ルール自体が大切なのではなく、自分たちで考えたルールを使って、自分たちで組織を運営するからなのです。そのために、まず行わなければならないのは、一度、立派なハウスルールブックを捨てて、現場の人たちが自分たちのルールブックを自ら作ることです。 一般的に、ハウスルールブックは、いい仕事をするために、やるべきことや、やってはいけないことをまとめてあるかと思います。 したがって、決めたルールはできて当たり前なことが多いのです。 しかし、ハウスルールブックをオリエンテーションで使わない店や、もっとひどいところではオリエンテーションもしない店は、だいたい、決まり事があってもないような状況になっていることが多いのです。例えば、身だしなみが悪かったり、あるいは、あいさつができていなかったり、時間ギリギリに出勤しているなどが典型的な例でしょう。 これは多くの現場であることで、本部や社長などが良かれと思って作ったルールですが、全く現場にはその目的が理解されず、機能していない場合が多いのです。 そもそも、「なぜオリエンテーションでハウスルールブックの説明をさせるか」の理由のひとつに、自分たちがマネージャーとして管理しやすくするためがあります。 その一方で、本部や社長、あるいは私たちコンサルタントの決めたことが、現場の多くの人にとって「やらされ仕事」と受け止められているのも事実です。 そこで、「やらされ仕事」という逃げ場を作らないために、自分たちでルールを決めるのです。 やはり、人間というのは自らが動機づけられないといけません。 動機づけるには、動機づけられるように、オペレーションを変えないといけないのが、今の人手不足の時代です。だからこそ、私は、決められたルールはたしかにそれはそれで大切ですが、それ以上に大切なのが、自分達でルールを作り、そして、その決めたルールをみんなで守ることです。この決めたことをみんなで実行することが、チームとして同じ目標に向かって、心をひとつにして立ち向かう練習になるのです。そして、店長にとっては、このプロセスを通じて、職場のスタッフの人心をまとめて、自分たちの未来に向かう方向づけのメソッドを体感することができるのです。 ~『四方よし通信』2014年10月号より 次回に続く 大久保一彦の本 【中古】 成功する小さな飲食店の始め方/大久保一彦,小山雅明【共著】 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2022.02.09 10:27:13
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