カテゴリ:経営者のための連続コラム
船橋西武百貨店での回想録
私が前の会社で惣菜部門に移り、最初に担当したのが船橋の西武百貨店でした。 まだ、『和幸』のような知名度のない『新宿さぼてん』は苦戦しました。 反対側に強い東武百貨店があったこともありますが、開店当日の売上が税別で7万円がやっとだったことを強く記憶しています。 私は、しばらく店に入り、売上の推移を見守っていました。 それで、水曜日だけ売上が12万円くらいになることを知ります。 理由は東武百貨店が休みだからと気づきました。 当時というか今も、船橋は通勤客のベッドタウンであるにも関わらず、西武百貨店の閉店時間は19時でした。売場を見ますと、18時過ぎには、片付けモードに入り、18時30分前には商品はありませんでした。 そして、東武百貨店が定休日の水曜日であっても、どの惣菜売場の店舗でも皆同じ行動パターンをしていました。 私は、東武百貨店の定休日を突破口にすることを決断しました。 東武百貨店が休みの日は19時というかお客さんが切れるまでフライヤーを稼働し続けることにしました。 そうしましたら、いきなり、その作戦は炸裂して、その日の晩ご飯を求めるお客さんで大行列になりました。閉店時間の19時を過ぎても、お客様は並び続けました。 そこで、西武の担当者のM氏は、早く閉店しろ、お客はここまでだ、と言って、行列の最終点を決めてました。 しかし、私はめげず、東武百貨店が休みの日には必ず店舗を巡回し、Strugle afer strugle 闘いました。 その後、他の店で雇っていたマネキンさんが社員になりたいとなったので、こちらの店に配属しました。 一年後くらいか、売上は月商300万円は必ずいくようになりました。 15年くらいして、当時売場で戦った西武百貨店OBの方と同じプロジェクトのメンバーなり再開しました。M氏と一緒に、行列を阻止した方なのですが、私のことはしっかり覚えてました。 私は一貫してお客様に喜ばれることが、最終的に会社のためになると思っています。 たいへんになってからお客様にあわせても意味はないと思っています。 だから、前例や成功事例を求める人には理解されなかったですね。 お客様が喜ぶから、やる。 船橋の西武百貨店の他のテナントのように、意外と、誰もやらない。その店がなるかもしれないことにも気づかない。 でも、私はお客さんが喜ぶことをすぐやります。 それが、私がこれまでやってこれたことなのだと思うのです。 大久保一彦の処女作 誰も言わなかった!飲食店成功の秘密 [ 大久保一彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.20 10:42:36
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