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カテゴリ:・・取立て指導(1セット5過程の指導)
この教育グロブでも、漢字教育に漢字の成り立ち(字源)を取り入れた指導が、報告されています。 僕等の漢字指導法研究会でも、その傾向はあり、その積極的な面は、大切にしていきたいですね。 けれど、ここで、ちょっと、整理しておきたいことがあります。それは、漢字指導の目的は、漢字が読めて・書けて・使えるようにするということではないでしょうか。 ところが、漢字の成り立ちの指導が中心であったり、漢字は、すべて象形文字というような認識があったり、・・・・、・・・・。 気になりましたので、これに触れてみました。 僕等、研究会としては、漢字の成り立ちは、子どもが、漢字に興味を持ち、漢字には意味があるのだ、・・・・・、などを指導しようとして、低学年に、位置づけてきました。 ですから、高学年の指導の中では、それほど、重点を置いていないのです。 それに、高学年の漢字になるほど、その成り立ちの説明がむずかしくなるのです。 低学年の漢字『石』でも、次のような漢字の成り立ちの説があります。 1『藤堂明保編 学研漢和大辞典』(学研)・・・・・・象形文字 2『字統 白河静』(平凡社)・・・・・・・・・・・・・・・・・会意文字 3『例会小学漢字字典』(三省堂・林四郎ら編)・・・会意文字 4『漢和学習辞典』(日本標準・山田勝美ら編)・・・形声文字 5『小学漢字新字典』(旺文社・尾上兼英監修)・・・形声文字 6『小学漢字辞典』(文英堂・鎌田正監修)・・・・・・象形文字 そして、1年生、80字のうち、上記の1の藤堂と2の白川が一致したのは、53字であります。 * なお、この件に付いての研究発表を2006・2・11、東京都日野市で行います。発表者は、『たのしく学ぼう漢字』で、「カタカナ指導」・「1年生の指導」を執筆した紺屋冨夫です。参加ご希望者は、国字研に問い合わせを(HPがあります) 国字問題研究会 ・・・・・・・・・・・ ランキングに参加しています。 よろしかったらくりっくをお願いします。 下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。 「1セット5過程」について触れ、文作りの実践も載せています。しかし、まだまだ、十分とはいえません。皆さんで、豊かにして欲しいです。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。そして、楽天での購入の仕方も分かります。
*************** 12・08・05-教育について真剣に考え、実践していくサイト に学ばせていただきまして、タイトルのような広場を作りました。 *************** 昨日の記事 漢字100問テスト、2日間練習、8割覚えた(ひらがな・カタカナ・漢字・作文教育を考えるセンター(4) それまでの記事 ひらがな・カタカナ・漢字・作文教育を考えるセンター (2) *************** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[・・取立て指導(1セット5過程の指導)] カテゴリの最新記事
そういえば前にブログで書きましたが、息子が「雲」という字の成り立ちについて、疑問を持ち、2人で一緒に調べたことがあります。
息子が調べたがるので、一緒に字典を見ますが、3年生以上で習う漢字は、成り立ちを調べても漢字の理解の助けにならないことがありますね。 「結局、わけわからないね。」という結論に落ち着くことがあります。 漢字そのものが持つ意味はわかるので、調べたことは無駄にならないんですが。 (2005.12.11 20:48:49)
☆haruka2000☆さん
>そういえば前にブログで書きましたが、息子が「雲」という字の成り立ちについて、疑問を持ち、2人で一緒に調べたことがあります。 * 息子さんは、1年生で、成り立ちの学習をして、それを3年生でもしてみようと思ったのですね。1年の学習が、生きていたのですね。 >息子が調べたがるので、一緒に字典を見ますが、3年生以上で習う漢字は、成り立ちを調べても漢字の理解の助けにならないことがありますね。 * そうなんですね。これは、実際、やってみれば、そうなるのですね。1年生の漢字、80字でも53字もちがう。3年では、もっと、違ってきますね。 だから、僕等は、興味付け、意味があるという指導には、いいが、高学年では・・・・。としています。 それに、漢字学習、文づくりをさせると、1年生でも30文も書く子がいて、その中で、作文の力を着けています。子どもは、習った漢字は、使いたいのですね、(人間の本性と同じだと思いますよ。使うために漢字を作ったのだから。)特に、ドリル嫌いの子が、この文つくりに夢中になりますね。 >「結局、わけわからないね。」という結論に落ち着くことがあります。 * そうなのでうね、ですから、授業で、このことを話し合わせて、どれが、正しいかなどと、やるものではないですね。その事を、最近の実践で、感じましたので、本日、書きました。 それより、大切で、喜んでやりながら、力の付く方法があるのですからね。 もう一つは、国語科教育の目標の言語力を着けることだと思います。 それには、文作りのその発表なのですね。 >漢字そのものが持つ意味はわかるので、調べたことは無駄にならないんですが。 ----- * そうですね。無駄はないですね。 (2005.12.11 21:38:57)
今日先生、たくさんコメントを頂きありがとうございました!
私は白川静先生の勝手なファンなのですが、今のところ漢字の成り立ちを小学生で教える分には「興味を持たせられる範囲」でいいと思います。 それより私が心配だったのは、以前に小学校の先生が「最近はワープロがあるから、読めさえすれば書くほうはそれほど重視しないという考えもある」と仰っていたことです。 「キーを打つ」のではなく手で書くことの重要性、「検索」ではなく「辞書を引く」ことの違い、これがもう少し強く認識されるべきかなと思います。 考えるとなかなか難しい問題で、まだ私もまとまってませんが… (2005.12.11 23:18:37)
すみません。ちょっと補足です。
それがいいか悪いかは別にして、現在の日本人の思弁的な作業の基本になっている道具が漢字であるということ、これは事実なわけで、そこを念頭に教育の方法も考えていく必要があるんだろうと、そんなことを考えとります。 (2005.12.11 23:21:53)
確かに漢字の成り立ちは字典によっていろいろあるなぁと感じていました。うちでは、下村先生の唱えておぼえる漢字の本と石井先生の楽しい漢字教室を使用しながら学習しているのですが、いろんな解釈があっておもしろいなぁと子どもと話していました。成り立ちを覚えるということではなく、漢字に興味を持つ一つの動機付けとして学んでいる程度なんです・・・。こんな感じで少し深く学ぶと、五年の娘はイメージが膨らみやすいようで、その漢字を使ってお話を作っています。(漫画なのですが)それが親の私が見ても驚くほどよく書けているのです。(音・訓それぞれを使い、的確な熟語を巧みに使っています)そして、その勉強が楽しくて楽しくて仕方がないといった感じなんです。このやり方に出会うまでは、漢字学習が苦痛でたまらなかった娘だったので、その変化に親の私がびっくりしました。
今日先生のお話のとおり成り立ちは諸説あるようなので、漢字への興味を深め味わうための一つとして、参考にする程度で学んでいくというではだめでしょうか? (2005.12.11 23:53:59)
今日9729さん
>院主ですさん >>今日先生、たくさんコメントを頂きありがとうございました! >* たくさん、これから、学ばせていただきます。 >> > >>私は白川静先生の勝手なファンなのですが、今のところ漢字の成り立ちを小学生で教える分には「興味を持たせられる範囲」でいいと思います。 >> >そうですね。僕等も、コトバの教育・漢字教育をやってきて、仲間の先生方と一致したのです。これも、最初は、自信が無くて、成り立ちが漢字教育の中心のように考える時期もありました。しかし、子どもとの実践で、それは、興味付け、漢字について考える、・・・・、・・・、というふうにまとまりました。 > >>それより私が心配だったのは、以前に小学校の先生が「最近はワープロがあるから、読めさえすれば書くほうはそれほど重視しないという考えもある」と仰っていたことです。 >> >>「キーを打つ」のではなく手で書くことの重要性、「検索」ではなく「辞書を引く」ことの違い、これがもう少し強く認識されるべきかなと思います。 >> >>考えるとなかなか難しい問題で、まだ私もまとまってませんが… >----- >* これは、2つの視点から考えるといいのではないでしょうか。 >1つは、現実的に文字を書くということは、どんな場合でも必要ですよね。 >それが、簡単に駆使できることは、自由を獲得する手段ですよすね。機械が、使えないばあいでってあるのだし。メモなんか、チョコチョコするし・・・・・。 ----- (2005.12.12 08:49:09)
今日9729さん
>もう一つは、手首を使う、指を使う(このことは、脳を使うことなのですが)事の意義ですね。 >実際には、これらを使わなければ、文字の習得は出来ないですよね。書けるということは、手首化(てくびか) >といって、指や・手首が、無意識に動く事ですね。それは、練習によって脳にインプットされているからできるのですが、そのインプットは、実際、書く中でされるのですよね。書くことができる記憶細胞としてインプットされる。 >ですから、どんな理由がるにしろ、書く練習は、欠かせないですよね。 >練習と言っても、100ますで有名になったアノ方のやり方ではなく、記憶の心理学に学んだ楽しい、方法があるのですよ。 >音読で有名なS教授は、この点が分かってか、分からなくてか、「小学校の国語教科書は、やさしすぎて・・・・」と言って、小学生にシエクスピアなどを読ませる教科書を作りましたね。それを批判できない(しない)教師・こ大人がガ多いいというこの現実、ああ・・・・。 ----- (2005.12.12 08:51:08)
私も漢字の成り立ちが書いてあるテキストを使いたい、と思っています。
別にそれを覚えなくても良いのです。 でも、成り立ちを見れば、その漢字に対してたくさんの物語やイメージがわくのではないかと思うのです。 バレエの話じゃないですが、うちの子を見ていると、ストーリーを感じるものが楽しいみたいなんですね。 そういう意味では、イメージ豊かに解説してあるテキストが一番良いということになるでしょうか。 (2005.12.12 09:07:51)
アロマぽっとさん
>確かに漢字の成り立ちは字典によっていろいろあるなぁと感じていました。 うちでは、下村先生の唱えておぼえる漢字の本と石井先生の楽しい漢字教室を使用しながら学習しているのですが、いろんな解釈があっておもしろいなぁと子どもと話していました。 * いい事を教えて戴きまして、有難う御座いました。いろいろな解釈があって面白い、この観点を持つ事が、大切ですね。 実は、学校でも、教室に、一つの辞書でけではなく、幾つかの辞書をおいておく所もありますよ。漢字の概念がこうして、深まるのですね。それが深まる事が、楽しいのですね。認識が深まり、勉強をした気分が湧いてくるのでしょうね。このことを、次のサイトで書いていますよ。 http://plaza.rakuten.co.jp/currychan/diary/200512030000/ 書き言葉について補足 <成り立ちを覚えるということではなく、漢字に興味を持つ一つの動機付けとして学んでいる程度なんです・・・。 こんな感じで少し深く学ぶと、五年の娘はイメージが膨らみやすいようで、その漢字を使ってお話を作っています。(漫画なのですが)それが親の私が見ても驚くほどよく書けているのです。 (音・訓それぞれを使い、的確な熟語を巧みに使っています)そして、その勉強が楽しくて楽しくて仕方がないといった感じなんです。 (2005.12.12 09:46:31)
* すばらしいご報告有難う御座いました。
実際、文・文章を書く中で、漢字の使い方、手首化ができるのですね。 それと、書く事の心理学的な意義がありますね。自分の心の中にあること(内言)を書くことで、まとめ、考え直し、立ち止まり、・・・・、・・・・、このことで、概念形成もでき、論理手思考力も育ちますね。それと、内言を外言(がいげん)化するので、よくないことばですが、発散などになりますね。 子どもたちが、ですから、一番喜ぶのは、この文、文章に書くことですね。 この事に類する事をこの僕のサイトの 作文教育で書きました。(月日を探す時間がないので、・・・・。すみません) このことは、教育学的に重視されるべき事ですね。(『小学生の作文教育』1・2・3*4・5・6年で書きました。明治図書。読売教育賞賞外優秀賞。絶版。アマゾンの古書で入手可。) <このやり方に出会うまでは、漢字学習が苦痛でたまらなかった娘だったので、その変化に親の私がびっくりしました。 * 本当に良かったですね。また、そのうれしいご報告をこのようにしてくださったこと、ありがたく思います。これを読まれる方が、きっと、参考にしてくださるでしょうから。 漢字の機械的ドリルは、ダメなのは、はっきりしているのですが、それに代わるものが求められているのですね。ドリルを強制され、それの連続で漢字嫌いになり、国語嫌いになり、・・・・・、これじゃあ、自己肯定感のある人間から遠ざかって行ってしまいますよね。 (2005.12.12 09:47:36)
>今日先生のお話のとおり成り立ちは諸説あるようなので、漢字への興味を深め味わうための一つとして、参考にする程度で学んでいくというではだめでしょうか? ----- * 参考にする程度、これが、今、大切な事ですね。 * 研究会員で教科書編集している者がいます。 彼が、話して居ました。教科書会社に来る質問で、一番、多いのは、この件だそうです。先生方も、困っている事なのですね。 (2005.12.12 09:48:11)
かなにゃん3728さん
>私も漢字の成り立ちが書いてあるテキストを使いたい、と思っています。 >別にそれを覚えなくても良いのです。 >でも、成り立ちを見れば、その漢字に対してたくさんの物語やイメージがわくのではないかと思うのです。 * そうですよね。 言語獲得・認識の場面・段階として、 ・行動的理解 ・場面的理解 ・文脈的理解 ・定義的理解があるのではないかと夏の全国研究会で提案がありました。 この観点からしても、成り立ちが絵で説明してあったり、文で詳しく書いてあったりすることは、漢字の理解・認識に役立ちますよね。 それに、低学年の子どもは、それを見て、驚き喜びますよね。学習が面白い、これを体感させますね。(かなにゃんさんの文章は、どれも面白さを体感しながら、本質に迫っていく表現ですが、この楽しさが、絶対、必要ですね。) (2005.12.12 10:47:54)
ですから、僕等が、作成した漢字プリントは、低学年では、すべて、成り立ちを絵入りで記述していますよ。
ただ、高学年になりますと、文脈的理解、定義的理解で、興味を持ち、おもしろくできますね。 大切な事は、100ますのようなドリル(漢字も)を機械的な反復・強制しないことですね。 院主さんいう方が、100ますは、100本ノックのようなものだといっていますが、切れ味がある言葉で、忘れません。 このような意見が出るようになったのは、「『道草学習の進め』のこだまさんの論文のお陰でしょうか。感謝です。 こだまさんが、このサイトのコメントで、「効率を求めて、非効率なことをしている」と、お書きになっていますが、これを読んで、スカットしました。本当に、反省しなくては・・・・。 「 「『手へん』を教えるのに、物を手で投げさてみた。その後、手へんの付く漢字をを間違わなくなった。漢字に興味を持つようになった。・・・・・。」というい、報告がありましたが、体を使った学習の面も考えています。『新・学力への挑戦』の仲本正夫さんのように「あじをの開きを作って、濃度の学習をする」とか、・・・・・。 ですから、成り立ちを低学年で入れることは、絶対的に必要ですね。 >バレエの話じゃないですが、うちの子を見ていると、ストーリーを感じるものが楽しいみたいなんですね。 * お子さんの実態を本当にこまくお書きになられて、読ませていただくと、子どもの発達過程が良く分かります。僕等が読んでいる本のこの理論は、これだと、思いながら読ませていただいております。 以前、三好京三が、『子育てごっこ』で、直木賞を取りましたが、今は、パソコンの時代、それ以上に子育ての本質を楽しく学ばせて戴いております。 <そういう意味では、イメージ豊かに解説してあるテキストが一番良いということになるでしょうか。 ----- * そうでしょうね。 (2005.12.12 10:48:29)
天使のゆびわさん
>けいせい文字は形声文字と書きます。 >つまり、形と声(音)から成るからです。 >本文訂正されたほうが宜しいかと。 >失礼しました。 ----- 有難う御座いました。 (2005.12.16 12:27:44)
教えてください
形から始まる総計文字 (2006.05.12 09:53:08)
あいかさん
>教えてください >形から始まる総計文字 ----- はじめましたて。 ご訪問有難う御座います。 ご質問の意味が分からないのですが。 (2006.05.12 10:13:50)
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