テーマ:日本料理(368)
カテゴリ:沖縄のうまい店
《沖縄料理の最高峰》美栄@那覇市久茂地
“飲食店の勉強代行業”の大久保一彦は、今週末も沖縄大学に勉強に来ております。 今回は西国分寺の『クルミドコーヒー』のオーナー影山知明さんの授業なので、多分、大変な勉強になり、これからの仕事の引き出しになることは間違いない、と思いますが、せっかくですから沖縄の事情通の方と、沖縄伝統料理のお勉強をしたいと思います。 本日はそのカテゴリーの中でも最高峰かつ格式が高い『美栄(みえ)』でございます。 実は、2回目の訪問のときに、台風のため店がお休みで行けなかったお店です。 お店は県庁前駅の近くの路地にある古民家です。 門を抜け、アプローチを歩いて、ガラリ戸をあけまして、店内に入りましても、その古民家のイメージは外観相違する要素はありません。 店内、入り口付近 今日は二階の個室に案内されます。 まずはシークワーサーの食前酒とてびちの煮こごりが供せられます。 もう暦は寒露とは言え、たいへん蒸し暑い沖縄、やはりオリオンビールが飲みたくなります。 本日、相伴するのは沖縄に移住した情報提供者Sとしておきましょう。 Sさん曰く、沖縄は湿気がすごく、こと、梅雨の6月から、カビとの戦いになるとのことで、湿度対策に乾燥機をどの部屋にもかけ、エアコンもかけっぱなしにするとか。 沖縄ににセカンドハウスなんてあり得ないというのです。 いささか驚きました。 そのSさん沖縄料理を習っているため、たいへん詳しいので、本日は頼りになるわけです。 テーブルにあった小さな器には豆腐ヨウが入っています。 島豆腐を麹につけて発酵させた珍味です、とお品書きの説明には書いてあります。 さて、本日の勉強のメインテーマとも言えます、東道盆(トゥンダーボン)が供せられます。 こちらの漆器は伝統的な道具ですが、受注生産になっているようです。 ターンテーブルのように、上がまわります。 細長いのが包包(ぽーぽー)というクレープです。 中に味噌が入っています。 紅と黄色の蒲鉾。黄色は玉子です。 人参シリシリの玉子の筒 飾り切りの甲烏賊と胡瓜 蟹みたいですね。 あとは昆布巻きと當店創作料理の射込んだ牛蒡です。 なかみのお吸いもの 中身汁と言われるものです。 たいへん丁寧に掃除した豚の内臓ととても上品な鰹だしのお吸い物。 臭みなど全くなく、上品な味わいです。 地豆豆腐 落花生で作ったお豆腐 丁寧にあたってますので、なめらか極まりないです。 昆布いりち 昆布の炒めものです 芋くずあんだぎい 芋くずと澱粉を揚げたもので、上品な甘さです。 海老芋みたいなカリッした田芋(茹でないと食べられるか食べられないかわからない芋)、ミヌダル(黒じし、ししは肉)、島大根の黒糖漬けの三種盛り 「みぬだる」とは黒ごまペーストに豚肉をつけて蒸したお料理です。 らふていとうじらどうふ(がんもどきのうなもの鶉に似ている) 豚三枚肉の煮込み 耳皮さしみ 豚耳のぴーなっつ和え どるわかし 田芋とムジ(ずいき)の煮物 豚飯(どんはん) 汁かけご飯で、炊き込みご飯にクリアな豚の出汁をかけます。 漬物は青パパイヤの糠漬け 最後に西国米(タピオカ) 大変手間のかかる料理ですね。 繊細かつ、上品。 帰り際に尋ねますと、毎日雨戸をして、湿気の多き沖縄ゆえ、毎日毎日磨き上げて維持しているそうです。 美栄 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地1丁目8−8 電話 098-867-1356 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.10.22 21:56:52
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