カテゴリ:経営者のための連続コラム
雨水の連続講座 繁盛店のお客様を増やす原理 その6
~人口減少時代の繁盛店の立体的増客法のカラクリ ~『四方よし通信』2014年1月号より 3 新規客を呼び込む原理 その1 ~ニーズあるいは潜在的ニーズに応えるか、目的意識をもって来店していただくか 新規客獲得のためのフィジビリティ・チェックの原理 私は店舗改善のコンサルティングの依頼を受ける前に、コンサルティングの可能性があるかどうかを見極めるため、クライアントになるかもしれない店を有料で拝見させていただいております。コンサルティングの可能性を左右する重要なポイントが、“お客様をわざわざ店までひっぱることができるか”です。 もし、お客様をひっぱる力があれば打つ手は無限です。 しかし、お客様を店までひっぱることができないタイプの店、例えば、食事需要などニーズが見込めない立地の店舗は、“損切”をして次のチャンスにかけた方がいいのです。撤退を視野にアドバイスせざるを得なくなるわけで、コンサルティングありきではいけません。 だからこそ有料である必要があるのです。 お客様を店までひっぱると言っても、ある程度の商圏(お客様のやってくる範囲)から呼ばなければ成立しない、年1回くらいの利用頻度が極めて低い業種から、居酒屋感覚で1駅、2駅くらい、移動時間で15分~30分程度のところからひっぱってくれば成立する店など様々です。 ある程度お客様をひっぱることができると判断できたら、次に、どれぐらいの範囲からひっぱれるかを見極めます。 その上で本格的にコンサルティングを受けるかどうかをアドバイスします。これが私の店舗の潜在能力のフィジビリティ・チェックです。 お客様をひっぱることができる店はなんらかの目的意識を発生させることができます。 そうするとその商品のポテンシャルなりの範囲からの新規客の集客が可能です。 しかし、お客様をひっぱる力がなければ、物理的に近いと言える目の前の見込客や移動時間にして5分~10分の見込客のニーズを拾い上げるしかありません。 ニーズとはランチ需要、チョイ飲み、飲み会、時間つぶしです。 このような状況を把握した上で見込み客の集客をかけるべく媒体や店づくりに落とし込みます。 大久保一彦の本 善の循環経営【電子書籍】[ 大久保一彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.04 11:55:58
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