カテゴリ:経営者のための連続コラム
1-1-2 再来店率の低下
“再来店率の低下”、特に初回来店のお客様の再来店率の低下も深刻です。 初回来店のお客様が再来店しない理由が、ほとんどの場合、不満足が原因でないのもやっかいです。 基本的な原因は、需要と供給のバランスの崩れにあります。 人口が伸び、経済成長が進んでいる時は需要の方が供給よりもはるかに多かったです。 しかし、人口が減少局面に入り、明らかに供給の方がはるかに需要より多くなり、その店に執着する必要がないのです。 というのは、こういう時代ですから店が次々とオープンし、お客様に飲食店から情報が次々と投げかけられます。 情報に接する機会が増えると、よっぽどのことがない限り、あえて同じ店に行き続ける必要性が薄くなります。 あえて同じ店に行き続ける理由が必要な時代なのです。 では、敢えて行く理由を考えてみましょう。 まず“近く”にあり、利便性が物理的に高いということです。 次に、他に代わりがないということです。そこに行かなくてはならないということです。 少なくとも言えるのは、店がものすごく増えたことで、あえて遠くに行かなくても近場のお店で済む場合が多くなりました。(小商圏化) ちょっと冒険して遠くのお店に行ったものの、あまり変わらないということになってしまうと、結局近いお店に戻るということになります。 昔ですと、20分から30分の距離ですが、遠くからお客様が来続けてくれるのが10分圏のお客様しかこないということが起こっています。 そうなると、今までの考え方や経営方法を変えなくてなりません。 今までは人口が増えていましたから、新規客至上主義をとってきました。 しかし、新規客が再来店するには何をしなければいけないのか、これからお話していきます生涯お客様としてお付き合いして行くために何をしなくてはならないのかということを考えなくてはならないのです。 大久保一彦の本 善の循環経営【電子書籍】[ 大久保一彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2023.06.13 14:28:44
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