|
カテゴリ:論理的思考・・・学習論理語・教育基本語い
<・・・・・日本の国語教育の欠落を補填するために・・・・・>として、 <言語論理教育・宣言>(昭和48・5・23、1973)を大久保忠利等は出しています。前回までの2回は、その中身を検討してきました。 本日は、中身の検討の最終回です。 よろしくお願いいたします。 人気blogランキングへ 左記の2つのマークをクリックして応援して くださるとうれしいです。
で、その宣言には、次のことが記述されています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ B また、意識に体験と記憶によって内在する諸概念と表象を操作することによってのみ、知的に思考し、真理に到達し、これを基準としてのみ、誤らずに行為し得るそういう生物である。 (幼児のひとりごとは、鮮やかにその心理過程を露呈している)・・・したがって、論理は、思考・行為の全過程に伴っている。 ・・・・・・・・・・・・・・ 上記に<幼児のひとりごとは、鮮やかにその心理過程を露呈している>とありますが、 このことは、 <また、意識に体験と記憶によって内在する諸概念と表象を操作することによってのみ、知的に思考し、真理に到達し、これを基準としてのみ、誤らずに行為し得るそういう生物である。>の具体的例なのですね。
で、孫のTのことを書きました。 Tのそれまでの言動を見ますと、大久保らの言っていることが見えて来ます。
Tは、もの心がついてから、一時、おじいちゃんちに入るのを嫌がりました。 僕の顔を見ると、お母さんに抱かれて、顔をそむけて、僕が側に行くと、泣きながら体を遠くにやっていました。 慣れてくると、、僕が、側に行っても逃げなくなりました。でも、抱っこをしようとすると、嫌がって、泣き出しました。 このようなことを何度も繰り返しているうちに、おじいちゃんちにおそるおそる入って見たくなったのでした。
ある時、Tが興味を持っている電車を見に行くことにしました。(おじいちゃんのしたごころ・・・) 300Mほどの距離があるので、Tは、自分では歩いていけません。おじいちゃんに抱っこさって行くよりほかないのです。 この時だと見て、僕は、「電車を見に行こう。」と言って、さっと抱っこすると、Tは、泣きもしなければ逃げもしませんでした。電車を見たかったのです。 電車を見に行きました。寒いお正月の時でしたから、僕は、早く家に帰りたいのですが、Tは、電車に夢中で、帰ろうともしません。 そのような時間を30分ほど、2人で過ごしたからでしょうか、それから、Tは、僕から逃げなくなりました。 で、その後、遊びに来る度に、家には、入っていたものですから、この前の『本投げ事件』が起こったのです。 家に入って、あちこち、きょろきょろしながら、歩き回るのが入るのが楽しみになってしまっていたのです。 このことを見てみますと。Tが、おじいちゃんとのことの体験を積み重ね、それを記憶し、そのことを表象し、思考して、その上で判断して、Tは行動をとっていますね。 これは、大人でも同じですよね。 このことが、その文章に書いてあるのですね。 このことは、小学生・おとなにも同じことが言えるのです。 学習では、この心理過程が、いつもともなっているということなのですね。 このことから逸脱した指導は、効果を上げないということも言っているのですね。 で、大久保らは、効果を上げない国語教育の欠落があると言っているのです。 その一例が、最近では、1年生に平家物語を読ませるということなどでしょうね。平家物語を読んで、子ども何を感じるでしょうか。何が分かるでしょうか。 そのリズムを感じるという方もいますが、?です。 ほかにも、欠落はたくさん、ありますが、省略致します。
次回は、では、お前さんらは、言語論理教育をどうしてきたのか・・・・・と、聞きたくなりますよね。 で、そのことの実践をご紹介いたします。
このブログ、ご意見・感想をお寄せ下さい。直接の返信は、していませんが、ぼくは、勉強させて戴いております。感謝です。 そして、下のマークをクリックして応援して、下さると有り難いです。 下記の本は、僕らがまとめた漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。
国字問題研究会・漢字指導法研究会
http://members.jcom.home.ne.jp/kotoba/kokuziken-index.html
こちらは、1字・1字の指導の練習帖です。僕らが、作成したものです。 基本的なことが、書いてあります。この基本は、重要です。漢字指導の羅針盤のようなものです。 それをもとにした実践は、本書に書かれているより、かなり進んでいますが・・・・・・。
下記は、以前に書いたブログが紹介されました漢字教育と 作文指導の実践です。 これらの 実践は、仲間・先輩の実践に学び、 さらに、それを発展させるということの繰り返しから生まれたのものです。
それを取り入れることで、子どもが喜び学力がつく授業ができれば、 大変厳しい先生方の勤務の中でも、教師生活に生きがいを感じるのではないでしょうか。 1セット5過程で取り組む漢字学習・・・・・http://edupedia.jp/index.php?%B4%C1%BB%FA%A4%CE%B3%D8%BD%AC%A1%A7
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[論理的思考・・・学習論理語・教育基本語い] カテゴリの最新記事
>大久保らは、効果を上げない国語教育の欠落があると言っているのです。
>その一例が、最近では、1年生に平家物語を読ませるということなどでしょうね。平家物語を読んで、子ども何を感じるでしょうか。何が分かるでしょうか。 「体験してわかる」、とか「読んでわかる(想像できる)」という前提条件が満たされなければ、概念や言葉の意味を自分のものにすることはできませんよね。 応援して戻ります。 (2010.07.16 18:34:08)
発達段階に適合した経験を提供できることって大事ですね。
そしてその場では、大人は時に我慢することも必要なのでしょう。 その我慢…けっこう身近にあることだったりします。 (2010.07.16 19:39:20)
体験しないものは、結果として行動に結びつかない・・・とも解釈できますね。
製造業の3現主義や5現主義も言わんとしていることは同じように思います。 先ずは現場へ行き、現実、現物を見て、触れて確かめる。これに勝るものはありません。 (2010.07.16 19:56:28)
Good morning.
先生、素人作家が無我夢中で書いています。 昔の記憶を辿りながら、肉付けして。。。 下手くそで申し訳ございません。 先が長いので、よきアドヴァイスをお願いします。 Have a good weekend. Thank you. (2010.07.17 07:45:10)
周辺では、振り回されている人と、
本質を考えてうまく付き合っている人といます。 昭和48年の提言なのに、その本意を文部省、文科省は汲み取れないのですね。。。 パニックで泣くしかできない子に 「何がつらいのか、何を困っているのか、どうしたいのか、お口で言って」 と、いい続けました。 彼女は、やはり困ったときに言語で表現する、ということを学んでなかったようでした。 本もよく読むし、おしゃべりするときは、とても賢そうなのに、 パニックになると言葉がなくなるようでした。 >隣の芝生のよいところは学び、自分のよいところを探す 大事ですよね。 なかなか、理想どおりにはできませんが(^_^;) 政策で振り回されるのは困るなあと思います。 (2010.07.17 10:13:34)
こんにちは。
*このことから逸脱した指導は、効果を上げないということも言っているのですね。 子供たちが興味を持てない教材をあえて与えようとすれば必ず弊害(失うもの)が出てきますね。 なぜ「平家物語」を使うのか、理解・納得していない人が数多くいらっしゃると思います。 最近地方分権で政策を行おうとする動きが出ていますが、中央集権政策を象徴する全国統一の「検定済教科書」使用の是非を論じる段階にきているのかもしれませんね。 それぞれの地域には教材の宝庫が眠っているように思いますので。 感謝&応援です。 (2010.07.17 10:35:26)
shchan_3さん
>>大久保らは、効果を上げない国語教育の欠落があると言っているのです。 > >>その一例が、最近では、1年生に平家物語を読ませるということなどでしょうね。平家物語を読んで、子ども何を感じるでしょうか。何が分かるでしょうか。 > > 「体験してわかる」、とか「読んでわかる(想像できる)」という前提条件が満たされなければ、概念や言葉の意味を自分のものにすることはできませんよね。 * その通りですね。 でも、そういう主張の方は、その時は、分からなくてもいいようですよ。 > 応援して戻ります。 ----- (2010.07.19 22:40:58)
itchannさん
>発達段階に適合した経験を提供できることって大事ですね。 * これが、常識ですが、 最近、これを元に言わない方が、出てきたのですね。 > >そしてその場では、大人は時に我慢することも必要なのでしょう。 >その我慢…けっこう身近にあることだったりします。 ----- (2010.07.19 22:42:03)
しぇるぽ911さん
>体験しないものは、結果として行動に結びつかない・・・とも解釈できますね。 * その通りですね。 このことを大事にしない教育があるので、このようなことを僕は、書いています。 > >製造業の3現主義や5現主義も言わんとしていることは同じように思います。 * そうですね。 これでは、日本は、どこへ行ってしまうのか・・・・・。ですね。 > >先ずは現場へ行き、現実、現物を見て、触れて確かめる。これに勝るものはありません。 * 賛同です。 ----- (2010.07.19 22:44:17)
逆立ち天子さん
>「平家物語」なんて「おらは2階建ての家が好い」と言う子が出てくるかもしれません。 * そうですよ。 何も分からないのですからね。 >何故か、甥、姪たちは2階建ての家に憧れてましたから。 ----- (2010.07.19 22:45:01)
神風スズキさん
>Good morning. > >先生、素人作家が無我夢中で書いています。 > >昔の記憶を辿りながら、肉付けして。。。 > >下手くそで申し訳ございません。 * だんだん、調子が出て来ましたね。 > >先が長いので、よきアドヴァイスをお願いします。 > >Have a good weekend. >Thank you. ----- (2010.07.19 22:45:43)
ふにふに。。さん
>周辺では、振り回されている人と、 >本質を考えてうまく付き合っている人といます。 >昭和48年の提言なのに、その本意を文部省、文科省は汲み取れないのですね。。。 > >パニックで泣くしかできない子に >「何がつらいのか、何を困っているのか、どうしたいのか、お口で言って」 >と、いい続けました。 >彼女は、やはり困ったときに言語で表現する、ということを学んでなかったようでした。 * 貴重な実態ありがとうございます。 >本もよく読むし、おしゃべりするときは、とても賢そうなのに、 >パニックになると言葉がなくなるようでした。 > >>隣の芝生のよいところは学び、自分のよいところを探す > >大事ですよね。 >なかなか、理想どおりにはできませんが(^_^;) > >政策で振り回されるのは困るなあと思います。 ----- (2010.07.19 22:47:17)
2525pyontaさん
>こんにちは。 > >*このことから逸脱した指導は、効果を上げないということも言っているのですね。 > >子供たちが興味を持てない教材をあえて与えようとすれば必ず弊害(失うもの)が出てきますね。 > >なぜ「平家物語」を使うのか、理解・納得していない人が数多くいらっしゃると思います。 * 普通の方は、ほとんどですよ。 でも、使うと、それが当たり前になりますね。 これが、怖いですね。 > >最近地方分権で政策を行おうとする動きが出ていますが、中央集権政策を象徴する全国統一の「検定済教科書」使用の是非を論じる段階にきているのかもしれませんね。 * そうですね。 > >それぞれの地域には教材の宝庫が眠っているように思いますので。 * その通りですね。 > >感謝&応援です。 ----- (2010.07.19 22:49:15) |