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“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

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2016.10.09
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カテゴリ:魚アカデミー
~これを見たら豊洲移転はやめた方がよいと思うでしょう

 今日は魚アカデミーの長山校長が出演する『築地ワンダーランド』を先行上映している「東劇」に出没しています。


すでにFacebook友達も先行上映に行かれた人も多く、この写真が多くアップされていました。



築地を長年研究しているハーバード大学の社会文化人類学者テオドル・ベスター氏の膨大な研究がナビゲートしています。これがなかなか面白い視点ですね。

その中で印象的だったことは、
・築地市場の建築物は美しく近代建築としてとても価値がある
・市場は物理的な機能で動いているのでなく、パッションが動かしている
・築地は競合する業者の集合体でなく、役割分業化した専門家集団である
です。

仲卸業者をおっかけながら、専門家集団の輪郭を描き出しています。

マグロの部分がクライマックスで時間が長かったですね。
やま幸』『樋長』『石司』などが出てきます。
やま幸』の山口幸隆社長の「マグロは柔らかいのがいい。とろけるような融点が低いマグロがいい」という視点は、卸先の鮨店の特徴を反映していた気がします。


築地市場の歴史の記録として価値もあると思います。
HPの歴史の部分を引用します。
「築地市場水産物部の歴史|
築地市場水産物部のルーツは、日本橋魚河岸です。400年以上前、徳川家康による江戸開府のおり、大阪佃村から江戸入りした漁師たちがいました。彼らは、幕府御用の漁師集団として、江戸城への魚介類納入を仕事としており、納入してもなお余りある魚介類を、日本橋の河岸地で売り始めました。
こうして日本橋魚河岸が始まり、幕府の庇護のもと、「朝千両が落ちる」場として繁栄をきわめたものです。しかし、1923年、関東大震災により、魚河岸は瓦解。築地海軍省の敷地内に移転します。同時に、法の下に整備された「中央卸売市場」開設の準備が急ピッチで進み、同じ敷地内に、当時の最先端技術を駆使した現施設が誕生。1935年、魚河岸人は、「中央卸売市場」へ入場し、新たな歴史を刻んできました。ちなみに、映画には製作過程で発見された入場風景が挿入され、見どころの一つとなっています。」

 上映後にに、トークショーがありました。


右から『長山魚アカデミー校』の長山一夫校長、映画解説者の中井圭氏、監督の遠藤尚太郎氏。

遠藤監督によれば、四年がかりの撮影だそうです。
校長は例によって、魚について講義モードです。



監督の市場の役割の客単価や魚種によるセグメントの話があり、校長のピンの魚の話が始まり産直を否定。これは高級店として、監督が産直悪いばかりでないとのやり取りが面白かった。




そして、監督は言いました。
「必ずしも最高に良いものがおいしいのではなく、市場に直接仕入れている背景でおいしく感じてしまう」と遠藤尚太郎監督。「それって、あの店のこと?」。
つまり、味のわかる人はほとんどいないということを監督はわかっているのね。

人生いろいろですね。

これを見たら豊洲移転はやめた方がよいと思うでしょう。
来週から全国で上映です。
ぜひ、ご覧ください。



明日も、トークショーがあるようです。

せっかくだから、ドンとドンに1200万円献金している市場の組合と対談とか、前知事同志の対談なんかもよかったんじゃないでしょうか?話題作りに。

築地ワンダーランドの公式ホームページはこちらです。







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Last updated  2019.08.16 21:33:50


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