テーマ:旅先にて(468)
カテゴリ:Cafe研究所
放香堂珈琲 @神戸市・元町商店街 ~日本最古のコーヒー店
“飲食店の勉強代行業”の大久保一彦は神戸は元町商店街を徘徊中です。 塾生を案内しながら歩いていると、ふと気になったのがこちら『放香堂珈琲』の店頭です。 店頭で、気になったのは、日本最古のコーヒーを再現したもの。 まずは、こちらのホームページ(http://www.hokodocoffee.com/)の文言の引用から・・・ 私ども放香堂珈琲は、日本最古のコーヒー店としてコンサイスカタカナ辞典の「コーヒー」と「カフェ」のそれぞれの語句説明文内にて紹介されています。 また、東京書籍 文科省公認の中学歴史の教科書の中にも紹介されています。 明治15年発刊の「豪商神兵湊の魁 ごうしょうしんぺいみなとのさきがけ」という当時の神戸商人たちの店の様子を描いた木版画があります。(木版画は、現在神戸市立博物館に展示されており、一般に公開されています。) こちらはそのレプリカ。 神戸港の礎を作ったのが勝海舟です。神戸の土地が港をつくるうえで大変都合の良いことを見抜き、幕府に対して進言しそれが認められたのです。神戸港があったからこそ、こちらが、日本最古なのでしょう。 明治復刻コーヒーに勝海舟の通称“麟太郎”の名を冠したそうです。 早速、その“明治復刻石臼コーヒー 麟太郎”試飲してみましょう。 この中(前述の版画)に当時の放香堂が描かれていますが、「印度産 加琲 放香堂」という看板が店前に飾られています。よって忠実に再現するため、当店の看板メニューのコーヒーにはインド産の豆を使用することしたそうです。 インド産のアラビカ種のみでブレンドした、純インドブレンドコーヒーで、インドのコーヒー豆はあまり日本では流通していない希少な豆だそうです。 豆は石臼挽きです。 こちらも引用で・・・ 明治初期、ヨーロッパ諸国にはコーヒーミルは既に存在していましたが、放香堂にそれらミルが伝わっていたかは残念ながら記録にはありません。放香堂ではお椀型の臼や薬研を使って挽いていたと伝えられています。 そこでわたしどもは特に臼で挽く事に注目し、石臼を現代風にアレンジすることにチャレンジいたしました。抹茶を石臼で挽くがごとくコーヒー豆を石臼でゴリゴリと挽くイメージです。 しかし簡単にはいきませんでした。抹茶石臼とはそもそも目立てが違い、しかもコーヒー豆を挽くには上下の石の重さのバランスも全くあわなかったのです。 約半年の試行錯誤の結果、コーヒー豆専用石臼が完成いたしました。石臼は挽くときに「熱」を発生させず、コーヒー豆本来の風味や香りを大切に守るという長所を持っています。 また、電動ミルと違い均一の大きさの挽き豆が出てくるわけではありません。少し粗めのものがあったり細挽きのものがあったり・・・実はこれも石臼挽きのもう一つの大きなアピールポイントなのです。 単純に焙煎度合いを考慮せずにいえば、粗めの豆ならあっさりめ。細かめの豆なら苦めのコーヒーといえるのですが通常の電動ミルなら当然ながらいずれかにしか挽くことは出来ません。 それに対して私どもの石臼挽きコーヒーは粗めと細かめの両方の豆がブレンドされているのです。それにより一本調子ではない深い味わいのコーヒー豆が出来上がります。味の均一化とは対極の「ゆとり」としてどうぞ石臼挽きのコーヒー豆をお楽しみ下さいませ。 提供はフレンチプレスです。 酸味があまりなく、結構、濃厚の味わいですね。 勉強になりました。 放香堂珈琲 兵庫県神戸市中央区元町通3-10-6 電話 兵庫県神戸市中央区元町通3-10-6 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.11 10:31:58
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