テーマ:日本料理(369)
カテゴリ:会員向け日本料理研究会
山ばな平八茶屋 @京都市 ~今では珍しくなった「落ち着いて過ごす京都」の四季を名物のかま風呂とぐじ会席で堪能できる希有な料理宿
暦は穀雨のころ、立夏に向けて草花が咲き誇る季節。お庭の綺麗な『山ばな平八茶屋』には最高の季節になりました。会員訪問も兼ねて、一時を過ごしたいと思います。 本日は、四条河原町からバスで移動します。 京都のいろいろなお店とご縁ががあり、仕事で来るようになってはや20年になります。 そろそろ、京都のバスはわかりにくい、と言いますが、チャレンジしたいと思います。 GoogleMapで道案内を検索しますと17番バス停から大原行きに乗ると26分で到着すると出てきます。 しかし、17番のバス停に到着しましたが、大原行きのバス停はありません。 並んでいる私と年齢が同じくらいの男性にお聞きしますと、バスは何種類かあり、こちらは「京都市営バス」の17番バス停です。バスを指さし、あの色の「京都バス」の停留所があちらのほうにあるはずです。 ありがとうございます。 そう言えば、バス停がオーパの前にありました。 バス停は見つかり、そのバス停で待つことに。 バスは10分ほど遅れて到着しました。 後ろからのりチケットを受け取ります。 バスは順調に進みましたが、出町柳が近づくと混み始めます。 40分くらいで目的地『山ばな 平八茶屋』の最寄りのバス停、「平八前」に到着しました。 こちらが改修されました表玄関の「騎牛門(きぎゅうもん)」です。築400〜500年経つといわれておりますこの門もかなり老朽化が進んだようで、初めての解体を伴う大修理を行ったとのことで、昨年終盤から3ヶ月にも及ぶ大改修が行われたそうです。 お庭は緑の綺麗な季節です。 本日のお部屋は二階です。 帰命院の先代の住職さんの掛け軸には、「一期一会」です。 昨年の訪問時は「平常心是道」でしたね。 まずは、麦とろ饅頭と御抹茶をいただき、早速、名物の「かま風呂」に入りましょう。 私は、「かま風呂」でじっくり汗をかいて、お風呂に入ることにしています。 本日は私の他1組で、お風呂は貸し切りですね。 ※「かま風呂」の説明は『山ばな 平八茶屋』の公式HPをご参照ください。 壬申の乱(じんしんのらん) の折、 さて、時間の経つのは早いものお食事の時間となりました。 まずは、「大七」をいただきながら、向付をいただきます。 いつもは「ぐじ懐石」をお願いしていますが、本日のお料理は『山ばな 平八茶屋』の中でも一番価格の低い「京懐石梅」にしてみます。 向付は真鯛のお造り 〆加減の良い真鯛は脂がほど良くのり美味しいです。 紫芽、花穂紫蘇 湯葉と山葵菜のお浸し 煮物椀は「帆立のしんじょう椀」です。 クチバシが付いていると言うことで鶯菜。しっかり剥いてあります。 流石です! しんじょうには、薄く切った筍とさいの目に切った帆立が入ってます。 濃厚な帆立の味わいとテクスチャがとてもよいです。 八寸 見た目にとても華やかですね。 水菜と占地のお浸し、桜の葉に巻いたほのかな薫香が良いスモークサーモンの桜寿司、 串ものは烏賊の黄身焼き、はなまる胡瓜、車海老です。 蛸の炙り、餅粉をつけて揚げた一寸豆、鶉の卵、百合根 炊き合わせ 湯葉、桜麩、揚げ麩、蕗、 やや甘めに炊いた湯葉、木耳入りの揚げ麩、南瓜は剥き方が勉強になりました。 南瓜の甘さ、筍の香りと甘さ、蕗の香りとテクスチャがとても良いです。 晋吾さんの焚き物はこれまた実にうまいです。 19時10分前、女将がお庭がとても綺麗なマジックアワーだと言います。 薄暗くなった自然光と照明のバランスのよい、きらきらした時間。 焼きの物 本鱒の木の芽焼き これはうまい!! 芋茎の有馬煮、ばじかみ 鱚の東寺揚げ、車海老のあられ揚げ 椎茸、獅子唐辛子の天ぷら 塩かレモンで 鱚と車海老はテクスチャよく、レモンは不要ですね。 天ぷらもうまいです。 ほんの10分で暗くなり、川のせせらぎの音が響きます。 酢の物 蛍烏賊と帆立貝柱 酢味噌がけ 胡瓜と茗荷のテクスチャよく、美味しい 香の物、炒りごまの香りよい大根、かるい酸味の柴漬け、昆布、 〆は名物の「とろろ飯」 麦の比率が多くなったかな。 でも、こちらの比率好き。 水菓子 苺とせとか、メロン 柘榴の果樹入り白ワイン 八寸に華やかさを感じました。 料理はとても美味しくいただきました。 炒った胡麻の香りがとても印象的でした。 かま風呂に入って宿泊して京懐石(梅)でひとり4万円しないのは驚きであります。 ご馳走様でした。 山ばな 平八茶屋 〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1 電話 075-781-5008 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.05 20:28:02
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