カテゴリ:これから開業の方向けコラム
接触して密着
接触して密着したサービスをすることによってお客様とつながった関係を作って、顧客としてのお付き合いを試みる。これも、最近人気店にあるパターンです。 人間関係を築いたら、気が利く、地元にあるお店というポジショニングで存続を続けるというお店です。 飲食店の多くは美味しさを追求する店が多いでしょう。 どの業種に求める醍醐味というのを追求し、どう楽しむかを追求します。 当然、商品の味付けにはインパクトをつけます。 そうすると、飽きやすいとおっしゃる方もいます。 確かに味自体は飽きやすいのですけれども、そこにいるある程度定着したメンバーとの接触を意図的に作り、かなり密着した関係を作ります。 いずれにしろ食べ物は味が濃くても薄くても飽きるので、人間という繋がりの部分で飽きさせないようにしています。 もうひとつ、自分の生活環境に比べてインパクトがある環境にいると飽きやすいです。 お店の内装を良すぎないようにすることも大切です。例えば、チープな雰囲気(日常的な雰囲気)を漂わせています。 雰囲気を削った気軽な空間を作ることによって若者や豪華なマンションに住んでいない人にとってみると安心感をしっかり醸し出していると思います。 我々飲食業界の人間は、まだつい最近の外食市場成長期の幻影が残っていますから、QSCという過去の概念をつねに追求する習慣があり、店は綺麗でないといけないという既成概念を持ってしまっています。 確かに、昔は飲食店がハレの利用でしたから綺麗である必要性は高かったです。 しかし、普通の人の生活水準というところを落としていくと、日常の中の日常で使う場合は汚くてもその人の生活環境にフィットしているほうが違和感ないともみることができます。 地べたを這うような雰囲気があったほうがいいと思う人が世の中には多いのです。 まして今のような就職ができない時代、一人暮らしの人が増えている時代というは、なつかしき良き時代とは価値観が変わってきます。 したがって、たまにみなさんも綺麗好きじゃないバイトの家に行ってみてください。 多分汚いと思うのです。 彼らにとっては、掃除を毎日するのは大変だし、時間もないでしょうから、あまり掃除をやらないと思います。やれば人間関係も職場関係も変わってくると思いますが、そういうところで生きている人はいっぱいいます。 だから、一概に自分の価値観が他の人にもいいかというと、そうではないということは頭にいれておかなくてはなりません。これも価値の多様性です。 だから、多様な価値観という部分が受け入れられるかどうか、ここが重要で、そのような見地でマーケットを見ていくとまだまだ我々飲食業が切り込んでなかったマーケットは沢山あるように感じます。 大久保一彦の本 【中古】 なぜか行列のできる飲食店の法則 味・値段・立地は関係ない! /大久保一彦(著者) 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.07 10:43:58
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