カテゴリ:経営者のための連続コラム
性善説で考える環境づくり
ものごとを考えるときに、「悪いことがおこらないように」「トラブルにならないように」とルールを決めがちです。 しかし、不思議なことに、悪いことに焦点をあわせて考えると悪いことがおこります。 人間には善い心と悪い心がありそれを相手によって使いわけるからです。 善い心を求めてはいますが、悪の心のほうが楽なので安心します。 「〇〇禁止」「〇〇の場合は罰金をいただきます」のような表現をみると、「ここにもいたのか(安心)」と悪い心のお客様やスタッフを集めるのです。 逆に、悪い心をベースに動いている人は善い心の人たちの集団は居心地が悪く、去っていきます。いいお客様に恵まれた店はこの善の心の循環がおこっているのです。 忘れてはならないのは、人間誰しも、善い心と悪い心を持っています。 生活習慣がどちらの心にウエイトを置いて暮らしているかそれだけなのです。 そして、相手によって使い分けます。 “今回一回限りのつきあい”なら「仕方ない」「わかりゃしない」というふうに割り切って考えれば何でもできます。 逆に長くつきあおうと思ったら、曇った顔のお客様をみかけたら自然に声をかけるはずです。 サービスがいい店と思われるには、どんなお客様に対しても、「長いつきあいをする」という心――すなわち性善説でサービスすることが大切です。この心が伝われば、自分の店でのふるいまいが変わります。そして、時間はかかりますが、善い心で接するお客様ばかりになるので、雰囲気が変わります。 大久保一彦の本 善の循環経営【電子書籍】[ 大久保一彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.27 11:08:11
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