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但馬大仏・川会山長楽寺 @兵庫県美方郡香美町村岡区
私の仕事は、商品開発や業態開発です。 特色としては地域の食、食文化、文化を織り込んでレジャー性を高め、ユニークな店作りのお手伝いをしています。ですので、日々、いろいろな経験、体験をして既知や経験を増やしております。 というわけで、地域を知るということで『但馬大仏』へ向かいます。 『但馬大仏』の登りの道には大雨の傷跡が残っていて、流木や土砂が道の端随所にあります。 駐車場から川会山長楽寺を見る。 高野山真言宗 川会山 長楽寺 当山の歴史は今から約1280年前、行基菩薩の諸国巡歴の際、山陰道の要所であったこの地に足を止め、疫病と貧窮に苦しむ人々を救い国家を安寧ならしめんが為に、菩薩みずから一刀三拝して彫刻した薬師仏の尊像を安置せられたことに始まります。 天平9年(737)には六坊及び三重塔の七堂伽藍が創建され、八鹿山薬師寺と称しました。延暦年間には弘法大師も訪れたと伝えられる由緒ある古刹です。 創建当時、山頂近くにあった伽藍は、天文年間の洪水災害によって流失し、天文11年(1542)現在の位置に再興して寺号を川会山長楽寺と改めました。爾来、病患を救う霊験あらたかな薬師如来の霊場として民や領主の尊崇を受け、その荘厳さは各地より訪れる参詣者を驚かせたと伝えられています。寛文・明治の度重なる火災によって三重塔・楼閣・僧坊・仁王門等、多くの堂塔・文化財を焼失するも、その都度再興を遂げ、檀信徒をはじめ多くの善男善女の信仰の場となってきました。 昭和61年、相互タクシー(株)会長・多田清翁による大仏寄進の発願があり、着工より約7年の歳月を経て完成。平成6年4月17日、高野山ならびに諸山の大徳をお迎えして但馬大仏開眼法要が厳修されました。 全山を境内にした大舞台の上に建つ伽藍は、大門・五重塔・大仏殿・薬師堂・弁天堂・鐘楼・回廊などを配し、現代建築の技術と伝統文化の粋を見事に織りなしています。1200年余の伝統の上に、現代の人々の祈りが込められ、新しいこころの拠りどころとなっています。 たじま植物園の石原さんからいただいた割引券を差し出すと、レセプションのかたに「植物園は大丈夫でしたか」と尋ねられます。 あちらは大丈夫そうでしたと応えます。 五重の塔は上まで○段ありますが登れますよと。 今日は灼熱の一日、心臓のことを考え遠慮しておきます。 まずは「木造三大佛」を拝観します。 中央に釈迦如来、向かって右に薬師如来、左に阿弥陀如来と三体並んだ大仏さまは、中国の仏師延べ二万人が三年の歳月をかけて製作したもので、樟(くすのき)材の寄木作りに百三十二万枚もの金箔が貼りめぐらされています。中央部の釈迦如来像は、身の丈15.8m。床面から光背の最上部までが25.3m。木造坐像としては他に類を見ない世界一の大きさです。 それぞれ端正で穏やかな表情で、参拝者の慈悲に満ちた眼差しを注ぎ、静かに語りかけてきます。 続いては薬師堂へ 1,200年の昔より沢山の人々の力によって守り伝えられてきた川会山長楽寺の本堂です。 ご本尊・薬師瑠璃光如来は7年毎にご開帳される秘仏として檀信徒をはじめ近郷から多くの信者を集めています。 五重の塔 高さ70m、日本で二番目の高さを誇っています。最上部には釈迦如来・大日如来・阿弥陀如来の三尊がお祀りされており、境内や周辺の自然が一望できます。 多田清翁像ですね。 父・三右衛門は現在の福井県勝山市で庄屋や酒造業を行っていたが、清が3歳の頃に清酒の腐造などで家業が破綻し、一家は大阪へ逃げるように移り住む。小学校卒業後は雑穀問屋等で丁稚奉公をしていたが、そのお得意先から店を任されることとなる。しかし、地の利が良くなかったことから1年半で閉店。以後は兵役と新規事業の貯金のための大阪港での沖仲士をする傍ら、自動車の運転免許を取得した。退役後は市岡でタクシーの運転手となり、後に労働組合を結成。その後、労使交渉の末に経営権を獲得する。 戦時中は木炭車の研究をし、徴兵されてもなお、70回以上の試行錯誤を重ね、完成させる。その後、戦況の悪化で石油不足となっていったが、多くの車両を確保した。その後は敗戦に備えるために山林の購入や平和産業の株式購入などを命じた。 戦後は営業所システムを導入し、走りながら客をとる従前のシステムの対抗馬となった。また、1960年には社団法人大阪旅客自動車組合の理事長となったほか、1970年には大阪上本町にタクシー会館を寄贈。分裂していた大阪タクシー協会と大阪自動車協会の橋渡しとなり、後に両協会は統合された。オイルショック以降は運転手からの反発も多い中、他社よりいち早く1980年に小型車を導入。国からの省エネ要請で他社が車両を減らすなか、相互タクシーは車両を多く運転できた。 晩年は越前大仏の建立など社会貢献事業を実施したが、志半ばで病に倒れ1991年に死去。享年86。葬儀は家族や社員、得意先など3,000人が集まった。 歴史を感じますね。 とても、百日紅が綺麗だったです。 但馬へお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。 但馬大仏・川会山長楽寺 〒667-1366 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 電話 0796-95-0009 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.02 12:44:56
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