カテゴリ:経営者のための連続コラム
冬の連続講座 値付けのポイント その3
あなたが値引き走るのは価格戦略を知らないからだその1 ~日経レストラン 連載コラム2014年4月分より 「大変です。となりの寿司屋が500円ランチを始めました」 ある日、私と面談している社長さんの携帯電話からそんな声が確かに聞こえました。 ご無沙汰しております。久々に価格に関する連載のご用命をいただきました大久保一彦です。 今回から、飲食店の経営にとても大切な価格についてお話ししていきます。 早速ですが、あなたの店の未来にとってとても重要な価格についてしっかり勉強していきましょう。 なぜ価格戦略を知っておく必要があるのか 価格は飲食店においては大きな戦略――すなわち、店として存続するための道筋を決める要素です。 上記のような飲食店の500円ランチは戦略が無くやぶれかぶれでの場合が多く、多くの場合は長続きしない無理のある値引きです。 したがって、それとは距離を置き、じっくりと長期戦で臨めばいいです。 しかし、それが戦略的な企業がしかける値引きだったら――それはとても脅威であり、それなりの作戦を練って臨まないといけません。 ※(付記)最近他社が値上げする中「サイゼリヤ」が価格据え置きするのは好例 1947年~49年に生まれたいわゆる“団塊世代”806万人が2014年で満65歳。2012年~2014年の三年間で、生産年齢人口から離脱しており、外食産業のような内需型ビジネスは、人口減少分、胃袋の数が大幅に減少する分、食事の需要が激減しますから大きなダメージがあるでしょう。そうなると、生産性を上げるしかありません。 生産性をあげるために今回から連載する価格はとても重要です。 そして、価格について理解した上で、明確な価格戦略をもって日々の営業に落とし込む必要があります。 そうでなければ、脅威にならないのに脅威を感じたり、侮ってはいけないのに侮り、マーケットを奪われたりします。しっかり価格についての知識をもちこの見極めをしないといけないわけです。 大久保一彦の本 ![]() 【中古】 行列ができる店はどこが違うのか 飲食店の心理学 ちくま新書/大久保一彦【著】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.01.27 11:01:53
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