カテゴリ:経営者のための連続コラム
冬の連続講座 値付けのポイント その17
お客様を増やすプライスライン その1 ~日経レストラン 連載コラム2014年9月分より 「先生、価格帯はいくつ用意すればいいですか?」 商品開発のお手伝いをしているとこんな質問をいただきます。 メニューのリニューアルや商品開発に携わったことがあれば、いくつ価格を用意するのか悩んだことがあるのではないでしょうか? まず、同一カテゴリーのアイテムの一番高い価格と一番低い価格のことをプライスゾーンと言います。 その中に、設定する価格がプライスラインと言います。 プライスラインは本コラムの題名、“設ける値付け”という見地ではとても大切ですので、今回はこのプライスラインお話しをしましょう。 下限価格の意味するものはその店が相手にする客層や利用シーンの最低ラインです。例えばランチの品ぞろえを下限価格500円ちょうどに設定すれば、「日々食べる日常的なランチのアイテムがあります」という意味であり、ある意味で「(着の身着のまま)気軽にご飯食べに来て」という意思表示をしていることになります。 上限価格は逆にその店でできる一番上のサービスです。 1万円の法事のラインナップがあれば、「特別な席での料理ができますよ」と意思表示していることになります。 この下限価格と上限価格の間に中心価格を設定してアイテムを投入すれば、「一番安いものではちょっと・・だけど高い価格は贅沢だし・・」という“三段論法的な論理立て”で竹が売れる――すなわち、“松竹梅の原則”になります。 飲食店で言えば宴会などのちょっとした高額商品を売る場合、下限価格と上限価格のふたつのプライスラインしかない場合、下限価格のチョイスで収まることが多いのですが、上にひとつ高いアイテムをつくるだけで、多くの場合、高いほうのアイテムが売れるようになるという摩訶不思議な統計の結果にいきつきます。 大久保一彦の本 ![]() 【中古】 誰も言わなかった!飲食店成功の秘密/大久保一彦(著者) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.02.01 06:37:34
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