カテゴリ:経営者のための連続コラム
GW連続講座 価値観経営を成功させるための価格の決め方 その16
~会報四方よし通信2013年7月号より 2-5 ポケットプライス 価格決定(プライシング)するときに注意しないといけないのは、「購買活動は、後程“アンカリング”の項目のところでお話しします“記憶された価格”という概念が大きく影響を与える」ことです。 例えば、多くの人にはおにぎりの価格は100円~200円というイメージがありますね。 この価格イメージが大きく購買活動に影響与えるのです。 それは、過去に購買経験があるものを買う時に、各自が持っている適正価格から無意識に判断する傾向にあり、その各自が持っている適正価格を超えるとその商品を買わなくなる行動パターンがあるのです。 この適正価格のことを私は“各自が持っている無意識の財布の中身”と言っています。マーケティング用語では“ポケットプライス”と言います。 2004年(平成16年)の消費税総額表示の際に、“99円”のような“端数価格”を多用する流通業界では“見かけ上の値ごろ感が薄れて売上げを大幅に落とした”という経験をしました。 そのため、最近では、“お客様の現在の“ポケットプライス”を超えずに、実質的な値上げを行う手法”の“表示価格を変えずに内容量を削減する”というやりかたが主流になっております。 下記の事例をご覧ください。こちらは、アベノミクスによる急激な円安による原料高騰への日本ハムの対応です。これは如実に2004年の苦い経験を反映していると思います。 日本ハムは13日、ハム・ソーセージ89品目および加工食品62品目について、7月1日より規格変更を行い、内容量を減らすと発表した。価格は据え置くが、実質5~11%(平均約8%)の値上げとなる。 主な商品では、「シャウエッセン」は従来品138グラムが127グラムに、「ウイニーミニ」は80グラムが75グラムに、「中華名菜 酢豚」は245グラムが230グラムに、「プレミアムハンバーグ 豊潤 デミグラスソース」は180グラムが166グラムに減量する。 同社は、豚肉・鶏肉の主原料や包装資材、植物油などの副資材の価格が、近年高騰しており、今後も価格高騰が継続すると予想されることから、今回の規格変更を決定したと説明している。 大久保一彦の本 文豪ナツメは料理人が嫌い 3[本/雑誌] (ヒューコミックス) / 久部緑郎/原作 松本渚/漫画 大久保一彦/取材協力 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.13 16:49:12
[経営者のための連続コラム] カテゴリの最新記事
|
|