テーマ:グルメな仕事(994)
カテゴリ:経営者のための連続コラム
店の繁栄のアプローチにはグー→チョキ→パーの三つのステップがある
「永続的な繁栄」を「ゴール」として、そのポジションに辿り着くまでに、どのようなプロセスがあるかを見ていきたいと思います。 私が学んでいる竹田陽一のランチェスターの考え方を引用するならば、事業のスタートは複雑であればあるほど、経営力やスキルが必要になり難しくなるので、シンプルに絞り込んでスタートしたほうが成功につながりやすいです。 商売が成功するパターンは、「最初はグー」で一点突破して、客数を安定させて資金繰りを軌道にのせます。一般に、アイテムが多かったり、事業が複雑であったりすれば、経営スキルがいるばかりでなく、在庫や人件費がかさみ、資金繰りも厳しくなりがちです。 まずは、やりたいことをぐっとこらえて、お客様が増えて軌道に乗せやすい環境、すなわち“オンリーワン”の環境を作りだすことが大切です。 小さなことでもいいからオンリーワンのポジションを築くことができたら、シナジーや経営理念が合致する他のマーケットに手を広げていきます。(この多角化する時期がパー) しかし、多くの場合、むやみに広げようとして、あれもこれも取りに行きますので、永続的な繁栄に結び付かない市場に手を出すことになります。そして、自社のミッションを再度見つめ直し、事業を絞り込んでいきます。(チョキチョキ切っていくのでチョキ) 一般的に、事業をスタートするとき、本当にやりたいことや練りに練った事業プランで始めることはまれで、「これでいいのかな?」というように意外と簡単に始めることが多いでしょう。そうなると、事業をひとまずやってみたのだけど、自分はこういうことを実はやりたかったと思うことでしょう。何をすべきか、常に問い続け、運が良ければ、最終的に、「ああ、これだよ」というところに辿り着くでしょう。「これだよ」というところになりますと、あまり、競争にも晒されなくなってきておりますので、繁栄に近づいていくということになります。 したがって、企業時はやりたいことを将来の目標として、まず、事業を軌道にのせることが大切だと考えます。やりたいことをやろうとするあまり難しいビジネスモデルに手を出してしまい、結果、やりたいことに行きつけない場合が多いというのが、私の20年コンサルティングをしてきての結論です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.03 21:18:45
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