|
カテゴリ:教育基本法改訂・三浦朱門・学力テスト
4月に全国学力テストが実施されます。
学力テストで学力は、向上するのだろうか。 マスコミでも話題になっています。 これから、この事を皆様と考えていけるとうれしいです。 東京都が行った平成17年度の国語科の学力テスト、 29問中、10問が漢字の設問でした。 配点が、どうなっているのか分かりませんが、 ちょっと、漢字の設問が過多のように思えます。 この学力テスト、漢字の領域から入り、 漢字力はどうすれば着くのか 見ていきます。 まず、子どもは漢字の勉強をどうみていいるのでしょうか。 それをみて見ましょう。 1つのクラスの実態ですが、 参考になると思います。 多くの子供たちは、漢字学習は、好きなのです。 これは、どのような漢字学習が好きなかの 声です。 漢字の成り立ち、 漢字を使って文を書く これらが好きなのですね。 これは、漢字学習の嫌い調査です。 嫌いなのは、機械的な書き・読みですね。 以上のことなどを参考にして、 漢字学習を楽しくさせるには どうしたらよいでしょうか、 仲間と研究してきました。 下記は、テストを楽しくした実践です。 (2006・4・4のこのブログのものです) ・・・・・・・・・・・ 高学年で、余・慣・厚・敵・舌の5文字を 「1セット5過程」で、学習した後、 この5漢字を使って、文章を作らせました。 次のような文章を作った子がいました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日食で太陽を見たが、 厚 い雲でおおわれる時が、時々、あった。 慣れない手つきで、 写真をあり余るほど とった。 敵の舌をまくほどじょうずにとれればいいのだが。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これは、機械的な漢字書きと違って、 頭をうんと使います。 頭の血流は、書きのみより盛んになります。 碁・将棋・ピアノを弾くなどをすると、 頭が、ほっててきますね。 多分、血流が増したからでしょうね。 その上、漢字の生きた使い方をしますので、 漢字の応用力・転移力が着きますね。 この文章を使って学習した5つの漢字のテストをしますと、 「****君が、作った文章のテストだ」 と、言って、全ての子どもたちが、 その練習を真剣にしたそうです。 集団学習って、このような競争心が湧くのですね。 これは、大切にして、指導に取り入れたいですね。 でも、学力テストからは、このような プラスになるものは、生まれてこないようですね。 友だちが出したテストだから、「絶対、100点を取ってやる」 という意気込みで練習をするんですね。 これの導入で、国語の教科書も出さなかった子が、 真剣になったという報告を聞きました。 (これは、八王子市のK先生の報告をもとに書きました。) ・・・・・・・・・・・ 問題文は、次のようなだったのです。 ・・・・・・・・・・・・・・ にっしょくでたいようをみたが、 あついくもでおおわれるときがあった。 なれないてつきで、しゃしんをありあまるほどとった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 子どもが作った文章の中で使った漢字、全部を書かせていますね。 この漢字は、子供の生活や学習に出てきた漢字ですから、 どうしても必要な漢字と言えますね。 ですから、生活・学習必要漢字と言う事にします。 このテストをすると、生活・学習必要漢字の力が着くのですね。 これで、作文や日記を書く時に、 この漢字ガ、駆使できるようになるわけですね。 学力テスト、もう漢字力が低い実態は、分かっているのですから 止めて、 上のような研究に力を入れる方がいいのではないでしょうか。 どのような指導をするか、 それが、今、問われえいるのではないでしょうか。 ・・・・・・・・・・・ 応援してくださる方は、 下の2つのマークをクリックして戴けるとうれしいです。 人気blogランキングへ ・・・・・・・・・・・ 下記の本は、 僕等ガ20年以上(児言研を入れると50余年)にわたって研究した 漢字教育のあるべき姿と実践 の提案です。 「1セット5過程」・「文作り」・「手首化」 の実践も載せています。 しかし、まだまだ、十分とは言えません。 皆さんで、豊かにして欲しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[教育基本法改訂・三浦朱門・学力テスト] カテゴリの最新記事
ご無沙汰してしまいました。
幾つかの漢字や熟語を使っての文作り、子どもは好きですね。これらの漢字からどういう文を作るんだろうと思う様な組み合わせからも、大人は考え付かないような面白い文を作りますね。本来子どもは考える事が好きなんですよね。 (2007.03.25 12:59:17)
独自路線を行く学力テスト犬山市が不参加を表明していますね。
すごいことだと思います。 私の学校も不参加を表明したら、どうなるのかな? 私の学級も不参加を表明したら、どうなるのかな? とかいうことを、管理職と話していました。話せる管理職なのです。 (2007.03.25 13:21:18)
この問題に楽しみながら取り組めるような基礎をつけることには、さぞ細やかな配慮をなさってきたことでしょうね!!以前、先生がかなにゃんの日記につけていたコメントの「子どもたちに一本ずつ指をつながせ、それでも足りない子どもたちは、つながった子どもにつながらせた」というお話を読んで、様々な感情を味わうことができました。
あのコメントで、思い浮かべた先生のお人柄が、ここまでの指導法を構築なさったのですね。 (2007.03.25 14:06:24)
ありがとうございます。
次男の中学のコーディネーターの先生もしっかり読んで下さいました。(^^) 多くの生徒達が楽しく漢字を学ぶことができますように。 (2007.03.25 14:35:21)
コメントありがとうございます。
Eduブログの方で面白いサイトが紹介されていましたお時間のあるときにご覧下さい。 東京ビデオフェスティバル大賞 漢字テストのふしぎ(約20分)です。 ツボを抑えていて泣けるような笑えるような作品です。 http://www.jvc-victor.co.jp/tvf/29th/prize/tvf2007_prize.html (2007.03.25 16:38:46)
そもそも学力とは何か?単にテストで決めていいものでしょうか? テストの点数だけでなく もっと奥深いものがあります。一人一人の子ども達を励まし勇気づけ 自信を持って学べる環境にするべきです。 テストの点数で烙印を押す何ておかしいし、それが学校の評価になるとしたらテストに強い子をそだてることになりかねません。学力というものは「これでいい」という区切りはありません。私はそう思います。 昨日 地域の団体主催の国際交流の集まりにベトナム人の方と一緒にゲストの立場で参加してきました。中国やマレーシアの方も参加してすごく盛況でした。今日はその疲れかのんびり過ごしています。娘の引っ越しは春休み中にやります。今日 パソコンなどを買いに行きました。「ありがとう」と言う娘の言葉に感激しながら「大学でしっかりやれよ」といいました。 レンタカーを借りて28日に引っ越しします。
(2007.03.25 20:53:19)
カズ姫1さん
>ご無沙汰してしまいました。 >幾つかの漢字や熟語を使っての文作り、子どもは好きですね。これらの漢字からどういう文を作るんだろうと思う様な組み合わせからも、大人は考え付かないような面白い文を作りますね。 < 本来子どもは考える事が好きなんですよね。 ----- * 実践から出たコメント、有難う御座います。 貴重です。 (2007.03.26 09:19:25)
redu06さん
>独自路線を行く学力テスト犬山市が不参加を表明していますね。 >すごいことだと思います。 * このような市が、一つあったという事は、すごい事ですね。 > >私の学校も不参加を表明したら、どうなるのかな? >私の学級も不参加を表明したら、どうなるのかな? > >とかいうことを、管理職と話していました。 話せる管理職なのです。 * そういう管理職もいるのですか。 うれしいですね。 ----- (2007.03.26 09:21:06)
エンスト新さん
>生活・学習面は日常ごとですから >そういう入りやすいところから >取り掛かると案外と好きになるのかもしれませんね。 ----- * 学習って、生活との結びつきから、生まれたものですから、そこから入るのは、自然なのでしょうね。 (2007.03.26 09:22:30)
tea*roseさん
>この問題に楽しみながら取り組めるような基礎をつけることには、 さぞ細やかな配慮をなさってきたことでしょうね!! * そうですね。 しっぱもしているのですね。 子どもが、分からなくて、教師は、どうしたら良いか、悩んでいるのですね。 それを研究会に持ってきて、話合って、いるのですね。 何年もかかって、見つけた、K先生の方法です。 そのウラの事まで、心遣いをしてお読み下さって、うれしいです。 < 以前、 先生がかなにゃんの日記につけていたコメントの「子どもたちに一本ずつ指をつながせ、 それでも足りない子どもたちは、つながった子どもにつながらせた」 というお話を読んで、 様々な感情を味わうことができました。 * そのように自然に気持ちが動いていってしまいました。 子供って、可愛いですからね。 > >あのコメントで、 思い浮かべた先生のお人柄が、ここまでの指導法を構築なさったのですね。 * ありがとうございます。 でも、振り返れば、あのときに出来なかった事、 ・・・・・、・・・・・・ がいっぱい浮かんできます。 ----- (2007.03.26 09:29:34)
グロワーズさん
>ありがとうございます。 >次男の中学のコーディネーターの先生もしっかり読んで下さいました。(^^) > * 有難う御座います。 いついもこのようにご配慮くださいまして、有難う御座います。 >多くの生徒達が楽しく漢字を学ぶことができますように。 * これからも、仲間と研究していきます。 グロワーズさん 、今までのように卒直なご意見を下さいね。 ----- (2007.03.26 09:31:49)
グロワーズさん
>コメントありがとうございます。 > >Eduブログの方で面白いサイトが紹介されていましたお時間のあるときにご覧下さい。 > >東京ビデオフェスティバル大賞 > >漢字テストのふしぎ(約20分)です。 >ツボを抑えていて泣けるような笑えるような作品です。 > >http://www.jvc-victor.co.jp/tvf/29th/prize/tvf2007_prize.html ----- * 行って見ました。 衝撃を受けました。 高校生の力を知りました。 ここで目指している事は、僕等が、考えていた漢字教育と理念が同じです。 ここに出てきた長野の先生方、生徒の質問に暖かくこてえていますね。 でも、国語科の先生ですから、漢字教育とは、どういうことを目指すのか、 漢字教育をめぐる文化庁などの方針をもっと知っていてほしいと思いましたね。 このビデオ、全国のみなさんに見て欲しいですね。 ありがとう御座いました。 (2007.03.26 09:38:57)
phoenix622さん
>そもそも学力とは何か? 単にテストで決めていいものでしょうか? > テストの点数だけでなく もっと奥深いものがあります。 一人一人の子ども達を励まし勇気づけ 自信を持って学べる環境にするべきです。 > テストの点数で烙印を押す何ておかしいし、 それが学校の評価になるとしたらテストに強い子をそだてることになりかねません。 * 既に、これが、利用されていますね。 成績がよい学校に、予算を多く配分するなど・・・・・・・。 > 学力というものは「これでいい」という区切りはありません。 私はそう思います。 > 昨日 地域の団体主催の国際交流の集まりにベトナム人の方と一緒にゲストの立場で参加してきました。 中国やマレーシアの方も参加してすごく盛況でした。 今日はその疲れかのんびり過ごしています。 * ご苦労様でした。 < 娘の引っ越しは春休み中にやります。 今日 パソコンなどを買いに行きました。 「ありがとう」と言う娘の言葉に感激しながら「大学でしっかりやれよ」といいました。 * 暖かい親子関係ですね。 > レンタカーを借りて28日に引っ越しします。 ----- * 気をつけてくださいね。 (2007.03.26 09:44:00)
受けないといけないのならば、どれくらい出来るかやってみよう!試してみよう!と前向きにテストを利用したいなあと思いました。他と比べるから、いけないのではないかなあと常日ごろ思ってます。自分は自分、努力して向上することは良いことだと・・・勉強も楽しいのがベストなのは分かりますが、人として、嫌な事からも逃げずにやり遂げないといけない事もあるのだと、子供には分かってほしいです。
それはともかく、漢字学習が好きな子が多いのは、意外でした!漢字の力、じいじが孫にさせると張り切っています。 (2007.03.26 13:34:48)
まるちゃん1100さん
>受けないといけないのならば、 どれくらい出来るかやってみよう!試してみよう!と前向きにテストを利用したいなあと思いました。 * その手もありますね。 でも、相手が何で、これを強行してきているのかも考えて見たいですね。 > 他と比べるから、いけないのではないかなあと常日ごろ思ってます。 自分は自分、努力して向上することは良いことだと・・・ 勉強も楽しいのがベストなのは分かりますが、 人として、嫌な事からも逃げずにやり遂げないといけない事もあるのだと、 子供には分かってほしいです。 * そうですね。 総合的に判断できるようにですね。 >それはともかく、 漢字学習が好きな子が多いのは、意外でした! 漢字の力、じいじが孫にさせると張り切っています。 * 子どもは、本当に好きですね。 これが、高学年になると嫌いになる子が多いのは、どうしてでしょうかねえ。 ----- (2007.03.28 16:28:41) |