テーマ:グルメな仕事(992)
カテゴリ:経営者のための連続コラム
詳しくはいずれでお話しますが、
日本の市場は第二次大戦後に二度にわたるベビーブームがありましたので、 大幅な人口増加に支えられていました。 これは他の欧米先進国にも類をみない波で、 このおかげで多くの業界が急激な成長を遂げました。 この人口増加によって学校を卒業してニューカマーとなる見込み客が 常に供給され続けました。 たまたま提供しているものに魅力があり、大きな感動を与えさえすれば、 次々と新規客が供給されましたので、 CH1の(図1-1)に掲げました1の営業のスキルが低い状態でも問題はなく、 商売を継続することは難しくありませんでした。 まして、(図1-1)の2~6は次々と新規客が来る時代でしたから、 必要ないという言いすぎですが、あったらあったで良いくらいだったのです。 実は2005年くらいから、人口減少がはじまり、その上一気に少子高齢化が急速に進んでおり、この状況が一変しました。 はじめにの冒頭にあった「最近、経営がジリ貧状態だ」 「デフレのせいで安くないと買ってくれない」「お客さんが外に出なくなった」「予約のお客様が減った」「いいお客さんが少なくなった」というのはこの時代の変化に気づいていないことを意味します。 高校や大学などを卒業する若者が激減している上に、就職超氷河期ですから、新規客や若年労働者は激減しています。 この若年層の減少のスピードはすさまじいもので、2010年の発表によれば15歳以下の人口が19万人減少したというのです。ざっくり言えば、生まれた子と16歳になった人の差が19万人ですから、5年で100万人のニューカマーや若い労働者が減るというのです。 その結果、商売は新規客中心から、既存客に中心に変更することが求めれています。 今、ご縁をいただいているお客様や従業員との関係が大切なわけで、 大きな感動で新規客をつかむことから小さな感動でお客様との関係を継続することに 世の中全体が移行しているといえます。 そのことにもっと気づくべきなのです。 大久保一彦の本もよろしゅう ![]() 小さな飲食店が成功するための30の教え ![]() 行列ができる店はどこが違うのか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.17 17:03:37
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