カテゴリ:経営者のための連続コラム
メニューに宝探しを潜ませるわかりやすい例を、ハンバーグ屋さんの例で見てみましょう。
シャーロックホームズではでは、10種類の中から、好きなソースをお客さんに選んでもらいます。 この場合、どんな売り方をするのが一番息の長い商売ができるか考えてみましょう。 一般的に、あまり外食になれていないお客さんの場合、店側が特別なしかけをしない限りは、まず無難なソースを選ぶ、というゴールデンルールがあります。 この理由は、この店には二度と来ないかもしれないので、「失敗しないため」に無難な定番を選ぶわけです。 そして、お客さんがあなたのお店のファンになり、来店を繰り返し、店に対する信頼が生まれ、店のことをよくわかると、マニアックなソースを冒険するようになります。 ですので、一般的には、ビギナーのお客さんはハンバーグのソースとしてスタンダードなデミグラスや、とくに女性でしたら和風おろしのようなソースを黙っていても選びます。 高度成長期のやりかたを今でもやっているコンサルタントはよく特徴のあるソースを「選んでもらえ」と言います(私も5年前までそうでした=すいません)が、これは長年の研究の結果間違いであることがわかりました。 新しい店に一回行き、ブログなどに書き込むというのが食のレジャーの流れです。 したがって、初回来店客の再来店率があまりに低くなるのです。 これが主流のコンサルタントのやりかたが続かないわけす。 しかし、定番をそのまま売っても再来店がありません。 そこで、見た目でインパクトを出したり、全体の流れに特徴を出します。 そして、お客様に近づくのです。 そして、お客様の中にはお客様を増やすお客様と増やさないお客様がいます。 イノベーターやアーリーアダプターかフォロアーの違いなのですが。 イノベーターやアーリーアダプターであれば、売ろうとしなくても、面白そうなメニューを探し出します。そのことが来店の動機づけですからね。 ウリを強くして誰でも注文するように見せるとイノベーターやアーリーアダプターはその店を支持しなくなるのです。 これが宝探しの術の神髄です。 つまり、お客様が感じる価値を最大に引き出せるように、客層ごとに提案を考え共存するようにメニューブックを作らないといけないのです。 大久保一彦の大阪セミナー、ファンの皆様がお手伝いいただいたおかげでほぼ満員になったようです。 関西の大久保一彦ファンの皆様ありがとうございました! 大久保一彦の本 【送料無料】 小さな飲食店が成功するための30の教え / 大久保一彦 【単行本】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.13 11:23:34
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