カテゴリ:産地・生産者訪問
“飲食店の勉強代行業”の大久保一彦は、熊本県は玉名市に移動しました。
続いては、循環型の畜産をストイックに実践する矢野オーナーの『玉名牧場』です。 玉名にはとても立派な新幹線の駅があります。 ![]() ![]() ![]() チーズなどの酪農製品までつくっている農場の雰囲気は、昨年訪れたフランソワの友達のエマニュエルさんの農場に似ています。 ![]() こちら15歳13回出産した愛ちゃん。 矢野さんの飼っている牛、豚、鶏の特徴のひとつが抗生剤を一切投与していないことです。 先日、但馬で勉強させていただいた上田さんは、「生後14か月まで二種類の天然系抗生物質(ペニシリンなど天然由来のもの、エンゲマイシン)を与えるものの、14か月以降は、抗生剤を一切与えない」ということでしたが、こちらの矢野さんは、抗生剤の投与は一切なしです。 その上、餌には穀物や配合飼料も一切使わないというストイックさ。 フスマ、糠、米くず、おから、青物、ホエーなどを混ぜたものを使っています。 周りに、草が生い茂る山の中にあるため、豊富な枯草を堆肥にして、エサに混ぜます。 ![]() ↓ ![]() 一年経つとこんな感じになるそうです。 一般には有機農法では家畜の糞尿を完熟させて(堆肥化させて)、肥料として使いますが、矢野さんは土壌に過剰な硝酸様窒素を体積させてしまうために、有機肥料とは草を枯らせた堆肥であるべきだと主張します。 実際、千葉の野菜には窒素が多く検出します。 ![]() まだ来たばかりの豚さんですからがっついていますが、この餌のおかげで穏やかになるそうです。 ![]() 牛のうんちは牧草そのものです。 虫もほとんどいませんし、今まで一番、臭くない牧場かもしれません。 ![]() 子牛に草を食べさせて、鶏を放し飼いにしています。 上田さんの牛がそうであったように、とても強い動物だそうです。 ![]() 鶏も穏やかです。 ![]() 動物はオーナーを移す鏡なのかも知れません。 「自然と調和することとは生きること」 アルザスで循環農法の農家さんを思い出しました。 試食したものはこちらへ 玉名牧場 熊本市玉名市三ツ川1024-2 電話 0968-74-9248 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.17 13:09:27
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