カテゴリ:産地・生産者訪問
《循環型の自然農法を志向する凄い牧場》玉名牧場@熊本県玉名市
『日本経営業理科協会主催』”熊本店舗&生産者見学会”のための下見の旅も最終日となりました。 本日、最初の訪問先は『玉名牧場』です。 『玉名牧場』は矢野希実(きみのり)さんの草木由来の自然農法を志向する循環型の農園&牧場です。 まずは玉名牧場についてHPから・・ 「玉名牧場」があるのは、熊本県玉名市の三ツ川という地域。 標高約200mの山頂を切り拓いた14haの敷地では、約30頭のジャージー牛と、約250羽のニワトリを通年放牧しています。 "自然の営み"をお手本にした自給自足から、自然農法による米や野菜の栽培、養鶏・酪農、 さらにはチーズの製造・販売や、ホエーの有効利用を目的とした養豚を行うようになりました。 本日は矢野さんの牧場を見学、その後、矢野さんの自然農法の話をお聞きして、ランチをいただくパッケージをお願いしています。 まずは、雨なので、軽く農場全体を案内いただき見学します。 相変わらず、草がぼうぼうですね。 続いてて、矢野さんが飼っているジャージーのところへ。 ガリガリに見えますが、草を食べて健康な牛はこんな感じだそうです。 私たちがイメージする牛は、配合飼料で肥満状態にさせられた牛だと言えるでしょう。 続いてて、ランチのスペースに移動して、自然農業についての説明を受けます。 矢野さんの農場では、購買した動物の糞由来の”堆肥化させた肥料”は一切使いません。 では、どうするのか。 矢野さんは草木を乾燥させて、一年くらい放置した”堆肥”を使います。 本来、”堆肥”とは降り積もって堆積した落ち葉や草木です。 こちらが落葉と堆肥です。 一年放置するとこうなります。 ちなみに、動物由来の物は”堆肥化させた”ものであり、厳密には堆肥ではありません。 そして、動物の糞の資料は抗生剤や化学物質まみれで、アシド質のような硝酸態窒素の含有も多く、土壌や地下に深刻な窒素残留を与えているのが大きな問題となっています。 もちろん、矢野さんも農場の動物の糞を使いますが、飼料が草木を由来とした堆肥を摂取して循環しているため、草のような糞なのです。 ちなみに、こんなことが養豚の現場で珍しいことではないのです。 この後、作物成長の仕組みと肥料の影響についてレクチャーが始まりました。 そして、経時変化で蕩ける野菜と枯れる野菜についての話が始まります。 市販の野菜は冷蔵庫に放置すると表面水っぽく柔らかくなり、最後蕩けますが、上記メカニズによれば、あまり体に良い野菜ではなく、良い野菜は下記のように枯れるそうです。 最後に工業化される食について。 フライドチキンで使われている品種改良の鳥さんです。 品種改良で羽がおまへん。 すばらしいバイオテクノロジーのお力ざんす~ さて、そんな感じのお話を聞いた後、ランチおば・・ まずは野菜のサラダから。 自然農法野菜は、色も淡く、堆肥化させた肥料由来の味のもインパクトもありません。 続いては、矢野さんのチーズで作ったピッツァです。 濃厚ですがとてもキレの良いチーズです。 デザートはシフォンケーキです。 もちろんクリームも矢野さんの乳。 味は濃いけどキレがいい味わいです。 ジャージー乳のミルクとチーズ盛り合わせ。 チーズはいろいろなレストランで使われていますね。 ごちそう様でした。 帰りしなに卵を買いました。 レモン色の卵黄に私の子供たちもいささかびっくりしたようです。 画像では黄色くなっていますが、レモン色です。 玉名牧場 熊本県玉名市三ツ川1024-2 電話 0968-74-9248 http://www.tamanabokujo.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.07.17 09:16:39
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