独眼竜政宗 総集編 第五回「楽しまずんばこれいかん」
広瀬すず(声:玄田哲章)。 独眼竜政宗 総集編 第五回「楽しまずんばこれいかん」関ヶ原の合戦終了。政宗は家康に呼び出されて伏見城へ。「何か企んでるやろ?」「徳川家に忠誠を誓いまーす」。ホンマかいな。デカイ仙台城を作ったり謎の演習をしたり。怪しいので愛姫共々江戸の伊達屋敷に留まるよう釘を刺される。数年後、家康の六男・松平忠輝(真田広之)と五郎八姫(沢口靖子)の婚礼が決定。伊達家は徳川家と親戚関係になる。一方、猫御前が生んだ長男・兵五郎改め伊達秀宗に宇和島10万石が与えられる。なぜ宇和島なのか、秀宗を不憫に思う猫御前に愛姫がグッドアドバイス。四角い仁鶴師匠の顔と同様おんなの仲も丸く収まる。そしてやってきました大坂夏の陣。片倉小十郎の息子が大活躍する一方、松平忠輝with政宗はぱっとせず。気性の激しい忠輝は政宗の作戦に激昂。政宗は「その中学生みたいにすぐキレるとこを家康は嫌っとんねん!」と一喝しつつ本心をカミングアウト。この戦は徳川軍が勝利。負けた豊臣軍たちはバラバラに。さてどうなるか?さらに家康亡きあとは秀忠が将軍職を継ぐことになるが、それを必ずしも良いとは思っていない諸大名がいる。「たとえば誰?」「ボクでーす」。三代将軍職をゲットしたい気があればサポートするぜ宣言。「なので~慌てず合戦の流れを見てたほうが良いヨ」。そして淀君と豊臣秀頼(ジェームス三木の息子)は大阪城で自害する。その後、政宗はまたしても家康から呼び出しを喰らう。秀頼親子を自害に追い込んだのは道義に反する。道義に反することをしては示しがつかない。「やり過ぎやん」そして「わしが死んだらきっと世の中はまた乱れるヨ。どこかに明智光秀や石田光成がいる」「私がぶっ殺します」「それは出来ぬ相談じゃ」「?」「幕府を転覆させ天下を奪いうる大名は政宗をおいて他にない。忠輝に入れ知恵してコソコソ企んでるんとちゃうの?あーん?」とか言いながら政宗が謀反を起こしたらどうすれば良いか、政宗本人に相談する。「秀忠に天下を治める力量が無かった時は遠慮なく打ち果たすがよい」。手を取り合って涙を流す二人(こいつらウソ泣き?)。その後、政宗は隠居中の北政所を訪ね、豊臣家を守れなかったことを詫びるなど八方美人作戦を展開。まだ何か企んでいるような。しかし皆老いを迎える。以後、勝新の影響を受けてか出演者全員リアル芝居を発揮。政宗は伊達家ヤング軍団のメンバー・片倉小十郎を見舞うため白石城を訪れる。幼少時から伊達家に仕えてきた小十郎は政宗が気がかりだ。「お母ちゃんを伊達家に呼び戻しなはれ。あと、スペインに向かっている支倉常長が心配っす。アイツ豊臣家が滅んだこと知らないヨ。それにこのナイショのミッションが幕府にバレたらエライことですわ。それと松平忠輝に深入りするのもほどほどにネ」とたくさん言い残して死去。もう戦の世の中は終わった。その後、忠輝は家康から蟄居を命ぜられ、五郎八姫は生まれ育った京都を離れ仙台へ。政宗は家康を見舞うため駿府城を訪れる。家康は忠輝を不憫に思っていた。「戦乱の世であれば少しは役に立ったかもしれないのにね」と言いながら織田信長からもらった笛を忠輝に渡すよう政宗に託す。「それと、父も忠輝に会いたかったとな」。手を取り合って涙を流す二人(こいつらウソ泣き?)。家康死去、政宗は秀忠、家光をサポート。また北上川を石巻に流す計画をブチ上げるなど内政にも力を注いだ。それに引き換え伊達家と並ぶ奥羽の名門・最上家は内紛が相次ぎ、幕府から領土没収の憂き目にあう。そのため政宗の母・お東の方改め保春院は食いぶちに困り、仙台へ戻ることになるが相変わらずねちねちと嫌味と愚痴をスパーク。政宗が最上家を見捨てたことに不満を持っていた。政宗は水面下で幕府に最上領を受け渡してもらえるよう働きかけていた。「山形を拝領すれば最上家一族も安泰ならしむるかと」。しかし諸事情により頓挫していた。それでも政宗を叱責する保春院に五郎八姫ブチ切れ。政宗はそれ以上何も云わない。代わりに保春院宛にメモを残していた。母親を慕うその内容に涙を流す保春院。60歳を過ぎてから政宗はスローライフを実践。ある日、すっかりじいさんになったヤング軍団たちと能を鑑賞中、ふと自分を育ててくれた父・輝宗、片倉小十郎、虎哉宗乙、喜多たちを思い出す。この時、政宗の体はガンにむしばまれていた。死期を悟った政宗は最後の力を振り絞って江戸・伊達屋敷を訪れ、愛姫と別れのあいさつを交わす。「よいか愛姫。わしの死後は画像にも木像にも必ず両目を入れさせよ。わしはこの目で愛姫の姿を半分しか見ておらぬ。せめて来世では両目で見たい。さらばじゃ」。政宗は夢を見る。梵天丸と藤次郎がいる。お東の方が迎えに現れる。お東の方に駆け寄る梵天丸と藤次郎。「梵天丸、母は悔やまれてならぬ。そなたが疱瘡を煩わせていた折、母は山形に出向いておった」「梵天丸はいささかも恨んではおりませぬ」「藤次郎、そなたの家督相続をなぜ母が妨げようとしたか分かるか?」「伊達家の行く末をご案じなされたのでございます」「この母を許してくれるか?」。はいと応える梵天丸と藤次郎。「お言葉ありがたく承りました。政宗の胸中一点の曇りもなく晴れもうした」。政宗を見つめる梵天丸、藤次郎、お東の方。「この世のことは全て夢でござる。幻でござる」。梵天丸と藤次郎を抱きしめる政宗「いざ・・・」。翌朝、ヤング軍団が訊ねると政宗は息を引き取った後だった。「殿は帰られたのだ。この世には客として参ったと常々申されていたではないか」。曇りなき 心の月をさきたてて 浮世の闇を はれてこそゆけ。昭和49年10月、瑞鳳殿再建のため伊達政宗の墓所が発掘された際、愛用の品々と一緒に政宗の遺骨も発見された。画面一杯に映し出される伊達政宗の頭蓋骨。お・わ・り不覚にも号泣。学生の時、毎日のように瑞鳳殿の前を自転車で走ってたけど、中に入ったことは一度も無し。今度行ってみよう。