快傑ライオン丸 第54話「ライオン丸 最後の死闘」
許可!そういうものはもっていない。 車寅次郎 快傑ライオン丸 第54話「ライオン丸 最後の死闘」錠之介は獅子丸の腕の中で息を引き取る。怒りに燃える獅子丸にガンドドロのショットガンが何発もぶっ放されるが、錠之介のマントが獅子丸を覆う。獅子丸はライオン丸に変身、錠之介のマントに守られながらガンドドロを突き刺す。三人は錠之介の墓を建てる。ゴースンを倒したら錠之介も飛騨に連れて帰ろう。都はもうすぐ。町を破壊しながら進撃するゴースンに獅子丸は立ち向かうが、あえなく敗退。熱にうなされ、過去に倒した怪人たちが悪夢の中に現れる。沙織と小助は獅子丸を残してゴースンを倒そうとする。火薬玉を仕掛けて吹き飛ばせたと思ったもののゴースンはびくともしない。それどころか小助は負傷し、二人とも命からがらで退却する始末。意識を取り戻した小助は早速リベンジしようとする。「おいら死ぬことなんかへっちゃらだい!ゴースンを倒して死ねるならね」。その一言を聞いて獅子丸は衝撃を受ける。翌朝、滝に打たれ、座禅を組んで考える。「お師匠様どうしたら勝てるのか、そればかり考えていた獅子丸をお笑い下さい。ゆうべ小助に教えられました」。そして決心する。「死のう。ゴースンを倒すために。私は死のう」。空に果心居士の姿が浮かぶ。菜の花を持って沙織と小助の許に戻る獅子丸。菜の花は飛騨の山奥にいっぱい咲いていた花だ。「へ~獅子丸兄ちゃんでもそんなこと思い出すんだね」。一面の菜の花畑ににこにこの果心居士、獅子丸、沙織、小助。翌朝、獅子丸は一人で出発する。町を破壊しまくるゴースン。獅子丸はライオン丸に変身、ゴースンの口の中に飛び込む。「ゴースン!土に還れ!」。刀を突き刺すとゴースンは苦しみ、全身にひびが入る。「さらば」。大爆発するゴースン。その光景を目の当たりにする沙織と小助。泣きながら空を見上げるとヒカリ丸が羽ばたいている。「獅子丸さんは空へ帰って行ったのよ」「お師匠様のところへ行ったんだね」。恐るべき悪の化身・大魔王ゴースンを完全に葬り、獅子丸はヒカリ丸と一緒に大空へ帰っていく。沙織と小助は飛騨に帰った。その胸にいつまでも獅子丸は生きていた。お・わ・り切ない最後ですな。『快傑ライオン丸』ってこんなに面白かったっけ?『スペクトルマン』の後番組だけにはちゃめちゃぶりを覚悟してましたが、破綻はほとんどなし、それどころかハードさを増す一方。獅子丸は内面を見せず、考えているのは打倒ゴースンのみ。そのストイックさがなんとも。しかし時は移って2011年。獅子丸はチャラいダメホスト、沙織はキャバクラ嬢、小助は女子高生として新宿ネオ歌舞伎町に笑撃的な復活を遂げるのでした。