怪奇大作戦セカンドファイル 第3話「人喰い樹」
だるくてだるくて仕方がない。変な病気にでもなったのか?10月ぐらいから猛烈に忙しさが続いているので、その疲れが取れていないんだろうとは思うが。怪奇大作戦セカンドファイル 第3話「人喰い樹」第2話を担当した実相寺昭雄の異端のように見えて正統派というヘンテコぶりがあまりにも突出しているため、第1話と第3話が割を食ってかすんでしまう。けどこの第3話が一番オリジナルに近い作風なので安心して楽しめた。オリジナルに忠実にしてしまうと保守的でこじんまりした仕上がりになってしまいがちだが、今回はそこそこスケールがでかく結構怖いお話だった。ただし、途中まで。環境問題と花粉症が今回のミソ。この二つの現代的な問題が日本中に甚大な被害を引き起こす。さおりちゃんは友達と温泉に出かけるが、一緒に温泉に浸かっていた友達が変死してしまう。遺体から赤血球が残らず消失し、血管は植物の根のように変質していた。そんなこんなでSRIは人間の体内に侵入しては自己増殖をする新種の花粉を発見。その花粉は人間を植物に変えてしまう恐るべき性質を持ち、もはやウィルスとも呼ぶべき猛威をふるうことになる。政府は緊急非常事態宣言を発令、病院はパニック状態に陥る。このウィルスを作ったのは自然保護運動を続けた果てに自殺をした男の恋人であり、その後、女は科学者となり亡き恋人の思想を実行したのだった。そんなこんなで女はSRIに追い詰められるが、亡き恋人が愛し、開発から守ろうとした杉の木と一体化しようとする。そして偶然、落雷が杉の木を直撃。女は杉の木と共に紅蓮の炎に包まれる。何となく「呪いの壺」っぽい終わり方が気になる。それとウィルスはなんと「G線上のアリア」を流すことによって消滅してしまうのだ。風呂敷広げるだけ広げてそんなオチってアリかよ?ハッキリ言ってダメでしょ。そのせいではないかと思うが「怪奇大作戦セカンドファイル」は全3話を持っていったん終了となる。やっぱり「怪奇大作戦」って生半可な設定や展開ではつまらないものになってしまうので、作り手にはかなり難しいんだと思う。特に昨今は放送上の規制が厳しくなっているので余計に制作上のハードルが高くなっている。だから中途半端なリメイクはしないほうがいいと思う。ということで見る側も月並みな感想しか出てこない。