怪奇大作戦 第26話「ゆきおんな」
大晦日だというのになぜこんなに忙しいのか。。。怪奇大作戦 第26話「ゆきおんな」さおりちゃんの親友・秋子に那須ロイヤルホテルの招待状が入った謎の手紙が届く。さらに死んだ父親のことを尋ねる電話もかかってきた。秋子はさおりちゃんに相談し、指定された那須ロイヤルホテルへ向かうことにする。そこにはホテルのスタッフに変装したSRIのメンバーと町田警部が待っていた。さおりちゃんと秋子が泊る部屋の絵が盗まれ、雪女の絵にすり替えられる、スケートの最中に見知らぬ男から「あの絵は父親からのプレゼントだ」と謎のメッセージが伝えられるなど怪しい出来事が続く。そして父親の消息を聞きだそうとする男も現れ、秋子の身辺に危険が迫りつつあった。実は秋子の父親は15年前に起こった時価4千万円のダイヤ盗難事件の首謀者であり、現在も指名手配中である。生き別れのままになった一人娘の秋子を潜伏先に呼び寄せて、自分が一人占めをしたダイヤを秋子に渡そうとする。一方、かつての仲間たちが秋子の行動を監視することで、ダイヤを手に入れようとする。そんなこんなでダイヤは秋子の元に渡るが、父親は拳銃で自分の頭を撃ち抜く。そして父親のかつての仲間から追われる秋子。ダイヤを投げつけながら逃げるが、とうとう追いつかれてしまう。その瞬間、大空に巨大な雪女が現れ、男を翻弄させる。夢か、現実か。男は恐ろしさの余り半狂乱状態となり、滝壷へ身を投げる。秋子は死んだ母親が雪女になって自分を守ってくれたのだと語る。的矢所長もその話を肯定し、秋子を温かく見守る。しかし牧は「ある時の気象条件によって、自分自身の影が雪のスクリーンに映し出されたものに過ぎない」と解説する。そして「それより今我々にとって大変なのはばら撒かれたダイヤを拾い集めることだ」と話し、それを聞いてげんなりする助さんとノム。大草原にばら撒かれたダイヤを拾い集めるSRIのメンバーと警察スタッフたち。お・わ・り今回を持って最終回。当時としては高視聴率を保っていたが、前番組の「ウルトラセブン」よりも低かったことで予定通り26本で終了となる。1クール延長がギリギリまで検討されていたらしく実にもったいない。特に今回のお話はリアルな犯罪と科学捜査を主軸としてきた「怪奇大作戦」にとって禁断のファンタジーもの。でも違和感なし。もし延長が決定していたら作品の幅が広がっていたのは間違いなかったでしょう。京都編にて予算を使い尽くしたため円谷プロの金庫はカラ。なんとかタイアップを取りつけて完成に至ったとのこと。そして「怪奇大作戦」の終了と同時に円谷プロは番組製作の受注が途絶え、大幅なリストラを敢行。TBS局内でも組織改革がなされ映画部が廃止。円谷一は退職し、円谷プロへ。実相寺昭雄もフリーの演出家の道を選ぶ。また飯島敏宏は木下恵介プロダクションへ出向、とテレビ映画の頂点を極めたスタッフたちは散り散りとなってしまう。冬の時代です。