SFドラマ 猿の軍団 最終回「喜びの帰還」
号泣した。SFドラマ 猿の軍団 最終回「喜びの帰還」「猶予を5分間与える」。ユーコムはこの世界から徹底的に人間を排除しようとしている。4人は逃げ出すが、元の場所に戻ってしまう。ユーコムは人間を滅ぼしたほどの力を持っている。逃げることはできない。二つのうちのどちらかを選ばなければならない。泉先生は未来へ行くことを選択する。たとえ未来であっても同じ地球ならば生きていける可能性がある。しかしゴードは他の惑星へ行くことを選択する。猿がのさばっているかもしれない未来へ行くよりも他の惑星での生活に賭けたい。「それにずっと思っていた。俺は泉先生や次郎やユリカちゃんとは違う人間ではないのか?どこか違うような…」。そんなことはない!4人で未来の世界へ行こう!あなたがいたからここまで生きてこれた!もう一度人間の社会を4人で作ろう!それは泉先生からゴードへの愛の告白でもあった。ゴードは泉先生たちと未来の世界へ行くことを決める。しかし目の前に現れたコールドカプセルを見て動揺する。「これは何だ!こんな物に乗りたくない!」と逃げ出そうとするが、ユーコムに阻止され強制的に収容される。気がつくとユリカは病室のような部屋で眠っていた。目を覚まし部屋の外に出る。人の気配だけはする。コールドスリープから目覚めた時、猿たちと遭遇したことを思い出す。そして病衣を着た泉先生と再会し、二人は無事を喜ぶ。そこへ泉先生の上司・高木博士が現れる。二人は未来の世界ではなく現代に戻って来れたのだ。次郎も無事である。しかしコールドカプセルに入っていたのは三人だけだという。ゴードの姿がない。泉先生たちは地震の発生後7日間コールドカプセルと共に地中に埋まっていたとのことだが、未来の世界で半年間過ごしていた。その証拠にコールドカプセルにゴードのペンダントが残っていた。さらにコールドカプセルにカウントされていた西暦3973年と、現代の科学では不可能な超低温の設定。高木博士は泉先生の話を信用すると言う。未来へ向かうべきコールドカプセルが超低温によって超伝導作用を起こしタイムマシンになったと。ただしゴードだけは時間軸の違う世界の人間だったためズレが生じてしまい、別の世界へ飛ばされていた。誰もいない砂丘を一人彷徨うゴード。泉先生は自分のしてきた研究に疑問を持つようになり、研究所を退職する。そしてユリカと次郎を連れて河口湖へ旅行に出かける。野猿公園で猿たちと戯れる泉先生、ユリカ、次郎。今頃ペペはどうしているだろうか。そこで飼育員の姿をしたゴードを見つける。駆け寄る三人。しかしゴードと瓜二つの青年はやはり別人だった。青年になつく妹。まるでペペのようだ。原作者のテーマすべての生き物はそれぞれの命を精一杯に生きる権利がある。小松左京田中光二豊田有恒