無敵超人ザンボット3 第23話「燃える宇宙」
最近また肩凝りがひどい。無敵超人ザンボット3 第23話「燃える宇宙」最終回。布団の中で泣いちゃったよ。なぜ戦うのか?何のために犠牲を払うのか?その犠牲は報われるのか?正義とは?それらの答えが全て突きつけられる。ビアル一世号の前に現れるバンドックの胴体。そして巨大な眼から光線が発射される。ザンボット3は謎の空間で怪獣と戦う。またビアル一世号も別の怪獣と戦う。しかし、いくら戦っても手応えが無い。激しいミサイル攻撃の応酬。ザンボット3は腹部に被弾し、宇宙太は大怪我を負うが、痛みのおかげで自分たちが催眠状態に陥っていたことに気がつく。目の前の怪獣は幻だと説明するが、信じようとしない勝平と恵子。「勝平!右上だ!ミサイルを撃て!撃たなかったらお前を呪い殺すぞ!」と宇宙太からそこまで言われ、指示に従ってミサイルを発射する勝平。指定した地点からバンドックが現れ、怪獣はビアル一世号に姿を戻す。そしてビアル一世号が怪獣だと思って戦っていたのはザンボット3だったことが分かる。つまり同士討ちをしていたのだ。怒りに燃える勝平。宇宙太、恵子と共にザンボット3でバンドックの体内に突入。身体を貫通するようにバンドックを切り裂いていく。しかし、バンドックはザンボット3の両腕を焼き切ってしまう。限界を悟った宇宙太は勝平のザンボエースだけ分離させると、恵子とバンドックへの突撃を試みる。「宇宙太!まだ一緒に戦えるのに!」「冗談じゃないぜ。こっちは手足が無くなっちまったんだ」「とにかく二人で体当たりぐらいできるわ。とどめを刺してみせる!」「宇宙太!恵子!早まるな!」。もう泣けてくる。なぜここまでして戦うのか?「出力最大!勝平、先に行くわね!さようなら・・・父さん・・・母さん・・・」「す、すまねえ・・・恵子!かーーーーーっぺーーーーーいーーーー!」メカが飛び散ってグシャグシャのコクピットで叫ぶ宇宙太。バンドックに激突して大爆発を起こす。「う・・・宇宙太、恵子・・・お前たちだけを死なせはしないぞ!」。ザンボエースもバンドックの体内に潜り込み攻撃を続けるが、集中砲火を浴びる。そして同乗していた愛犬・千代錦も爆風に吹き飛ばされてしまう。「千代錦ーーー!」。ザンボエースはメチャクチャに体内を突き進む。そこには巨大な脳が佇んでいた。自分はガイゾック星人に作られたコンピューターだと語る。さらに悪い考えを持った生物に反応するように作られたという。勝平たちの先祖にあたるビアル星人はかつて悪の考えに充ち溢れたため、ガイゾック星人が滅ぼした。それから200年後、今度はビアル星人が逃げ込んだ先・地球が悪の考えに充ち溢れるようになった。そのため自分は地球を滅ぼすために目覚めた・・・と勝平に語る。「地球の人間がみんな悪い人たちだというのか!?」。憎しみ合い、嘘のつきあい、わがままな考え、ましてや仲間同士が殺し合うような生き物が良いとは言えないと指摘される。「そんなことない!みんないい人ばっかりだ!」と勝平は涙を流しながら反論するが、コンピューターの問いに答えられない。なぜ我に戦いを挑んだのか?地球の生き物が頼んだのか?本当に家族や親しい友人を殺してまで護る必要があったのか?悪意のある地球の生き物がお前たちに感謝してくれるのか?地球という星がそのようなやさしさを・・・。お前たちは勝利者となった。しかし、お前たちをやさしく迎えてくれる地球の生き物が・・・いるはずない。涙する勝平。そしてコンピューターは大爆発を起こす。勝平の生存を確信した兄・一太郎らはビアル一世号から必死に呼びかける。地球に向かって落下を始めるバンドック。このままでは大気圏内で燃え尽きてしまう。ビアル一世号はバンドックの下に回り込み、少しでも落下の速度を減速させようとする。「勝平!生きているならお前だけでも脱出しろ!」。大爆発するバンドックとビアル一世号。その爆風で飛ばされるザンボエース。地上へ真っ逆さまになって落下を続ける。「じいちゃん・・・父ちゃん・・・ばあちゃん・・・俺たちやったよね・・・ちゃんと闘ったよね・・・宇宙太・・・恵子・・・いち兄ちゃん・・・」。水面に落下するザンボエース。「俺たちは・・・つまらないことなんか・・・しなかったよな、なあ・・・アキ」。海岸に横たわり無残な身体をさらけ出すザンボエース。その眼からは涙が流れている。浜辺に打ち上げられた勝平。朦朧としたまま涙を流し、震えながら泣き続けている。勝平は女性に膝に抱きかかえられている。プスペアのミチだ。そして香月の姿があった。「ミチ、お前の勘は当たっていた。おかげで俺たちが一番先に勝平に会えたんだ」「だって、ここあたしたちの海だもん。勝平はここに戻って来ると思ってた」。香月はミチに勝平のことが好きなんだろうと聞く。「あたし、ブスだから」「いいじゃねえか。俺だってこいつに惚れているんだ!」。そこへ街の人たちが詰めかける。大群衆になって勝平に近づいてくる。もちろん生きて帰ってきたことをよろこんで、やさしく迎えにきたのだ。その中には帰還していた神ファミリーもいた。「ちょっと待ってくれ、勝平はまだ・・・」と慌てる香月。ミチの膝の上で少しずつ意識を取り戻す勝平。ゆっくりと目を開き、空を見つめたまま。お・わ・り