必殺仕舞人 第13話「深川節唄って三途の川渡れ 江戸」
なのだ。必殺仕舞人 第13話「深川節唄って三途の川渡れ 江戸」江戸まであと三里だヨ。つうことでハイテンションの京山一座。しかし子どもたちが不気味に「とおりゃんせ」を歌っている。行きはよいよい、帰りは恐い・・・。さらにお地蔵さんに晋松からの注意喚起のメッセージが巻き付けてある。そこへボロボロ姿の女が助けを求めてくる。江戸の駆け込み寺・聖妙庵に騙されて女郎屋に売られたとのこと。そして本然寺に恨みを晴らしてほしいと訴えて息を引き取る。そんなこんなで江戸に到着するが、やたらチェックが厳しく旅芸人が徹底に調べを受けていた。全国行脚の旅芸人の興行先で不審な殺人が発生しているとの知らせが届いていた。京山一座もチェックを受けるが、急遽直次郎とアドリブ合戦開始「本当に役に立たない男だね~!」「こんな人遣いの荒い一座辞めてやろうじゃねえの~!」。ダチョウ倶楽部ばりの言い争いに役人「めんどくせーなー」とまんまとパス。その後、京山は聖妙庵の聖妙尼(二宮さよ子)に昼間の出来事を報告。なるほどね。実は聖妙尼と手下の信妙尼は御家人三人組とグル。商人の弱みを握っては大金を脅し取っていた&駆け込み寺に逃げて来た嫁さんを女郎屋に売り飛ばし&口封じのため時々ぶっ殺し。江戸のビジネスモデルですね。昼間の女は被害者の一人だった。聖妙尼は京山を警戒、監視役として殺し屋・辰(片桐竜次!)を派遣させる。辰は手始めに偵察中の晋松の脇腹を匕首でぶっ刺し。みるみる出血して超ヤバいがセルフ止血処置。京山たちのライブハウスに向かうが、辰が見張っている。晋松は京山、直次郎、はなを呼び出し、姿を見せないまま本然時からの指令を伝える。的は聖妙庵。「女の悩みを聞くふりをして女郎屋に売ってやがる」。しかし京山は半信半疑。聖妙尼は将軍家側室の従姉妹にあたるが「その御家人たちとつるんであくどく銭を搾り取っている」。証拠は本然寺から預かって来た頼み料だ。「仲間を消すのはつらいことだが、それ以上に・・・仏に仕える立場の者の悪行は許せないと仰いましてね」。晋松あぶら汗だらだら。その頃、辰は聖妙尼に京山たちのことを報告。おそらく自分と同じ稼業の人間。本然寺の指令で動いているに違いない。つうことで聖妙尼チームVS京山チームの全面抗争勃発。聖妙尼は京山たちをおびき出そうと駆け引きぶっこき。晋松は今回は相手が悪すぎると言う。将軍家ゆかりの尼を殺せば江戸にいられなくなる。行きはよいよい、帰りは恐い・・・。今度だけは見て見ぬふりをするか。「と言いたいところだけどそうはいかないよ。あたしゃ女を助けなきゃいけない立場の人間が逆に女を食い物にしてるのが許せないんだよ」と京山殺る気マンマン。それにしても晋松の顔色が悪い。「コレですよコレ」と小指を立てて「モテるのもつらいわ~」なーんだアハハとすっかり騙される京山たち。翌日ライブハウスは熱気むんむん。京山は踊り子たちにお色気作戦を命令。お尻を振りながら膝まで披露してお客さんたちサイコー。しかし風紀を乱すとして京山はお縄&江戸所払い、一座に解散命令が出てしまう。踊り子たちの罪は問われなかったが京山に着いていくと泣いてすがる。直次郎も「お師匠さんと離れらんねーよ!」と号泣。踊り子たちは大坂の一座に引き取ってもらうことになり、これで身軽になった。全て京山の作戦だ。連中は今夜動き出す。その時、はなだけ戻ってくる。「足手まといになった時は始末するなり何なりお師匠さんの自由にして下さい」。京山一座解散と知って油断している御家人三人組を直次郎が長ドスでぶった斬り。その様子を見て慌てた辰を晋松が襲撃、辛うじて仕留めるが晋松自身も限界。そして京山が聖妙尼を簪で仕置する。翌朝、晋松と直次郎の前に尼僧姿の京山とはなが現れる。「お師匠さんどうしちゃったのよん!そんな恰好しちゃって」「私は剃髪して御仏に仕える身」。二人は西国霊場周りの旅に出ると言う。「おいらも連れてってよ~」と駄々をこねる直次郎。「あんたももう一人で自分の道を歩かなくっちゃね。私の言うことも聞いてちょうだい」。そして晋松にも別れを告げる。晋松はしばらく女のヒモになって楽をすると言う。小舟に流されフテ寝している直次郎。ふっと起き上がるとおにぎりを頬張りながら「また会おうぜ、おっかさん」とにっこり。満開の桜の下、脇腹を押さえてよろよろ歩く晋松。「くそう・・・死ぬもんか・・・死んでたまるかあ」。京山とはなは初めての殺し、楽しかった一座との思い出、華やかな踊りを思い出しながら巡礼の旅に出る。お・わ・り