日本沈没 第26回「東京最後の日」
報告会無事終了。「頑張って下さいね。期待してます」と言われたが、言葉通り受け止めていいのか、目も当てられない出来だったので慰めの一言だったのか。そんな小さないコトどうでもいいんですが(ポジティブ)、後者のような気がする(ネガティブ)。日本沈没 第26回「東京最後の日」ヤバいよヤバいよ。リアルでヤバいよ。地下道に閉じ込められながらも脱出を試みようとする玲子さん(由美かおる)と先輩看護師ノブ子。ガスだけでなく水も流れてきた。なんとか瓦礫を取り除いてガスと水から逃れたものの、地上まであと一息のところでまたしても瓦礫に進路を断たれる。何としてでも小野寺に会いたい思いから、金属の棒で瓦礫を叩きながら助けを求める。小野寺はその音と玲子さん(由美かおる)たちの声を聞きつけ、ようやく再会する。そこへ久々に中田秘書官がジープで登場。「なぜまだ東京に残っているのか?君たちは完全に逃げ遅れているぞ」と言いながらも、中田秘書官自身も東京に留まっているのは・・・今回の地震で日本のフィクサー・渡老人が亡くなり、田所博士と共に最期を看取ったが、田所博士からの行方が分からなくなり探しているという。マリアも亡くし、まさか・・・ということはないと思うが「あの人を死なせるわけにはいかないんだ」と。そして明日玉川の教会にヘリコプターが来るのでそれに乗るよう説明すると、田所博士を探すため立ち去る。官僚なのにカッコイイなあ。そんなこんなで3人は教会へ。そこには逃げ遅れた散髪屋の小鹿番・曽我町子(へドリアン女王)夫婦と息子の三人が避難していた。しかも曽我町子(へドリアン女王)は「う、産まれるヨ~」と腹ボテ状態。そこへ中田秘書官から避難先を紹介された田所博士も合流。「また会ったな」と小野寺に声をかける。曽我町子(へドリアン女王)は女の子を出産。今、日本が沈もうとしている瞬間、最後に生まれた日本人として。じーんと感動した小野寺は玲子さん(由美かおる)に「今すぐ結婚式を挙げよう」とプロポーズ。田所博士立会いの下、執り行われる。そして瓦礫に全員の名前を彫る。日本列島は沈んでもここに印された名前は海底深く、いつまでも残る。そんなこんなで翌朝ヘリコプター飛来。何人いるのかと問われ「5人・・・いや一人産まれたから6人だ~」と応えるが、燃料が不足しているため2人しか乗せることができないと言われる。なんじゃそりゃ・・・。怪我をしてるノブ子さんと小鹿・曽我夫妻の息子が乗ることに。「さよーならー」。避難先で会える可能性が低いことを覚悟しての言葉なのでしょう。そして翌朝、再びヘリコプター飛来。今度は4人しか乗せられないという。昨日ちゃんと人数ゆうたやんけ!と誰も怒らない。「たぶん俺たちみたいに逃げ遅れた人たちがあちこちいるんだろう」と小野寺は冷静に事態を受け止め「俺たち二人が残ります!」と男気発揮。小鹿・曽我夫妻と産まれたばかりの娘、そして田所博士が救出される。「ワシはメルボルン大学で教鞭を執ることになった。ワシと一緒に来い!」と二人を誘う。中田秘書官が田所博士を死なせるわけにはいかないと言っていたのはこのことだったのだ。「水はあと500メートルまで近付いている。避難先に着いたら大至急ヘリコプターを飛ばすように指示を出す」と言い残し救出される。原作、映画版共に田所博士は日本と運命を共にするが、テレビ版では徹底的に生き延びようとする。個人的にはこちらに好感。そんなこんなで今や日本に残っているのは小野寺と玲子さん(由美かおる)のみ。富士山が噴火し、東京のほとんどは水没。日本列島はもはや影も形もなくなっている。そんな中、あてもなくとにかく走って逃げる。その途中、玲子さん(由美かおる)は足を滑らせて崖に落ちそうになってしまう。「玲子ー!玲子ー!」「俊夫さん!」お互い手を差し延ばすが地震と爆発で届かない。指先が絡み、お互いの手をしっかりと握り合った瞬間、上空からヘリコプターが飛来する音が聞こえる。お・わ・り泣けた。小野寺と玲子さん(由美かおる)の純愛ストーリーに。また、生き続けることの困難さと尊さを学びました。こんな時代だからこそ観ないといけない特撮テレビ映画。でも特撮がリアルすぎて今後少なくとも地上波での放送は不可能でしょう。広げた風呂敷が畳まれていない消化不良の面はいくつもありますが(小野寺の上司や玲子さん(由美かおる)の父親はどうなったの?有吉麻耶や結城、田中邦衛演じる新聞記者とかの消息など)、パワーだけでグイグイ押し切った作りに好感を持てます。細かいことばかり気を取られて、肝心のストリーがショボイ昨今のテレビドラマよりよっぽどイイです。原作同様スタート時は地味でテンポの悪さが目立ちましたが、これは大傑作です。面白かったし感動しました。未見の方にはぜひ観て頂きたいです。こんな時代だからこそ。