賞金稼ぎ 第22話「コンバットの報酬」
腹が減りました。賞金稼ぎ 第22話「コンバットの報酬」若山富三郎監督作品。場所は美濃の国・丹生川村。飛騨郡代・室生織部軍団vs百姓軍団の壮絶なバトルが展開。市兵衛は陽炎、山上太郎左、片桐三郎次、岩見又五郎、望月弥太郎に加え、鮫島半蔵(イマケン)にも呼びかけスーパー軍団を結成、百姓軍団を支援するが、圧倒的パワーに勝ち目はなさそう。百姓たちは命がけで戦っている市兵衛たちに食べ物や飲み物を提供する。そんな中、食事を運んできた娘を庇って太郎左が蜂の巣にされ、弥太郎も矢で撃たれて絶命する。明日の総攻撃を前に市兵衛たちは有り金を全部出し合って百姓たちを逃がそうとする。そして百姓たちを引き連れる陽炎に日之出塾の皆に宛てた手紙を渡す。開けるのは七日後の開校記念日。「帰ってくれるわね?市兵衛」「子どもたちを頼むよ」。夜明け前に又五郎が殺され、市兵衛、三郎次、半蔵の三人だけで室生織部軍団と戦う。その後、ボロボロになった市兵衛は山の中で庄屋を始め百姓たちの亡骸を発見し愕然とする。その頃、日之出塾では開校記念パーティーの準備で大忙し。またしても物入りで支払いが滞るが、市兵衛はまだ帰ってこない。そんなこんなで一揆を起こした丹生川村の人間は一人残らず打ち首にされる。もはや何もできない市兵衛の前に室生織部を殺してほしいとおゆきと友吉のきょうだいが現れる。五十両を支払いと言うが断る。それでも二人は市兵衛のあとを追いかける。二人は丹生川村の人間で殺された両親の恨みを晴らしたかった。開校記念日まであと三日。その夜、血まみれの姿で陽炎が日之出塾に戻ってくる。市兵衛の行方は分からない。そんなこんなで市兵衛は友吉を連れて追手から逃れとある寺へ避難する。翌朝、住職に友吉を預けて出発しようとするが、おゆきの手紙と五十両が入った包みを渡される。おゆきは女郎屋に身を売って金を作ったのだ。市兵衛は死んでいった仲間たちのことを思い出しながら代官所を襲撃、室生織部をぶっ殺すと五十両でおゆきを身受け、住職のサポートで逃走する。おゆきは友吉と再会、市兵衛は二人を住職の託して追手と最終対決、全員皆殺しにする。そして開校記念日を迎える。パーティーで賑わっているが、手紙を読んだ千枝は涙を流している。「明朝敵の総攻撃に生き残り、戦場に命を拾えばこの市兵衛、諸国行脚の旅に出る。積年の間多くの人の命を奪い、地獄の修羅場に首を拾ったこの市兵衛が西国三十三か所を巡り、煩悩を解脱し、今にも子どもに会える自信を取り戻せばすぐにも皆のところへ飛んで帰る。この気持ちを分かってもらいたい。俺の頼みだ。俺の帰る日まで皆で力を合わせ子どもたちをよろしく頼む。市兵衛」。すっかり気を落としている陽炎に飛脚が小包を届ける。中には五十両の金が入っていた。市兵衛は生きていると確信するが、涙が止まらない。そして市兵衛は坊主の姿で旅に出る。お・わ・り意外と呆気ない最終回だったな。普通の時代劇っぽかったし。