黄金の日日 総集編 第5回「新世界」
来年は飛躍の年にしたいです。うそ。飛躍なんかしなくていいです。平凡でいいのです。黄金の日日 総集編 第5回「新世界」秀吉が朝鮮出兵を進める中、助左衛門は五右衛門と再会する。五右衛門によると秀吉は朝鮮の次にルソンへの出兵を行おうとしているという。それを聞き助左衛門は秀吉にルソン出兵を止めるよう接見を申し出る。しかし秀吉の怒りを買い監禁の身となるが、石田光成の機転により五右衛門と共にルソンへ身を隠すことになる。そして同じくルソンに移っていた桔梗(竹下景子)と再会、婚礼を上げることになるが、秀吉の無謀なルソン遠征計画に巻き込まれて桔梗は命を落とす。ある日、五右衛門は海賊を止め、夜盗に戻ると助左衛門に告げる。助左衛門が行う秀吉相手のいくさについていけない、いくさを止めればルソンに残るという。「精一杯やったんだ。主にもついて行った。それにも限りがある」。助左衛門に別れの盃を差し出すが断られる。しかし、それは口実だった。五右衛門たちは秀吉の命を狙って伏見城を襲撃したが、寸でのところで捕えられてしまう。五右衛門の身元がばれれば助左衛門にも追手が迫るが、助左衛門は堺から離れようとはしなかった。一方、五右衛門も調べに対し、堺へ足を踏み入れたことはなく、船にも乗ったことがなく「海は大嫌いの大苦手でございます。何故か申しますと・・・手前、泳ぎができません」と笑いながら答えるのだった。釜ゆでの刑に処せられることになった五右衛門に一目会うため伏見に向かうお仙(李麗仙)に助左衛門は末期の水を渡す。それは南蛮酒であり、五右衛門と交わせなかった別れの盃だった。刑場でお仙は五右衛門に南蛮酒を飲ませる。「これは・・・!」。一方、助左衛門は南蛮酒を口にすると教会の鐘を打ち鳴らす。その鐘の音は五右衛門の耳に届いた。「モニカ!そうか・・・迎えに来てくれたか」。そして五右衛門は大釜に自らの身を投じる。その後、助左衛門は秀吉から家財没収のうえ、ルソンへの追放が言い渡される。一カ月後、秀吉はあっけなく死去する。それに伴い助左衛門は堺に戻り、再び堀に水を流す。堺を元の独立自治の町に戻すためである。そして徳川家康(児玉清)と石田光成が関ヶ原で決戦を繰り広げた。結果は東軍の勝利となり家康は大阪城へ入城する。家康は早速、中立の立場を貫く堺に目をつけ、人も町も焼き払うことを画策した。そして助左衛門に対し、堺の港を閉鎖すること、商人たちを江戸へ移住させること、この二つの条件を聴き入れなければ堺を焼き払うと。助左衛門は堺の人たちに町ごとルソンへ移すことを提案する。「堺とは何か。我らが死んでも守ろうとする堺とは何か。それはたんなる土地ではありません。堺とは我ら堺衆と、どこへでも行ける船と、誰の指図も受けず自由な商いができる場所、この三つが揃えばそこが堺だ。ルソンでなら堺を再現できる。日本では奪われた自治も中立もルソンでなら守ることができます。行きましょう!わしと一緒にルソンへ!」。しかし強制はしなかった。大坂や江戸へ行く人たちのことも考えていた。橋を渡るか、ルソンへの船に乗り込むか、「これは各人の生き方次第だ」。こうして多くの人たちは新天地ルソンを目指した。一方、大坂や江戸に旅立つ一団もあった。その中に美緒(栗原小巻)の姿もあった。助左衛門と美緒は来世で夫婦になることを誓い合う。助左衛門は自らの手で自由都市・堺に火を放ちルソンへ向かう。「さらばだ!」お・わ・り