緊急指令10・4-10・10 第26話「非行少女カオリ」
必殺仕事人。今年の仕事納めも深夜に終了。電車もバスも無いため帰宅難民。ハンバーグが食べたいな。緊急指令10・4-10・10 第26話「非行少女カオリ」最後の最後まで期待を裏切らなかった。石田早苗くんと友達がスーパーでお買い物(毛利チームの制服姿で)。そこでチョコレートを万引きするカオリを見つける。石田早苗くんはカオリにチョコレートを店へ返すように言うが「私が盗んだ証拠でもあるのかよ!バッキャロー!」とブチ切れ。石田早苗くんはカオリのことが気になり、カオリの父親を訪ねる。ぼろアパートで昼間から飲んだくれ。母親はいない。「あいつがあんなに歪んでしまったとは気付かなかった」としんみり言いながらも帰宅したカオリを「万引きなんかしやがってこのヤロー」とボコボコにする。石田早苗くんは却って悪いことをしてしまったとカオリに詫びるが「忘れないわ。今に見ているといい」とカオリの怒りは収まらない。そして現れた同じアパートの住人・野末豊。見た目宅八郎風。「仇取ってやるからな」とカオリの復讐に加担する。そんなある日、毛利チームに石田早苗くんへクリスマスプレゼントが届く。箱には猫の死骸が入っていた。「私は忘れない」と書かれたクリスマスカードと共に。陰湿ですな。石田早苗くんはカオリを見つけ万引きを止めるよう諭す。そして白いセーターをプレゼントしようとする。「理由もなく物をもらう訳にはいかないわ」「昨日のプレゼントのお返しよ」。そんなこんなで野末豊はカオリを連れて山奥にある湖で爆弾を実験。「あれでカオリちゃんをいじめた連中をきりきり舞いにさせてやるぜ」。こいつもロリコンか?しかし「あいつら、正義の味方みたいな顔しやがって・・・気に入らねえ!」と動機は別にあるようです。そんなこんなでカオリは毛利チームにニセの爆弾情報を告げる。毛利チームはまんまと騙され、全国の無線オタクたちに爆弾が仕掛けられた車の捜査を依頼。車は見つかったが爆発せず「花火に毛が生えたようなものだ」と毛利春彦に一笑される。そして名指しでいたずらされるということは自分たちの活動が世の中から認められた証拠ではないかと話す。毛利春彦カッコイイなあ。チーフも「これからも大いに無駄骨を折ろうよ」と賛同。しかし石田早苗くんだけは浮かない表情。犯人はカオリだと分かっているからだ。カオリは石田早苗くんに「これから何べんでもやる。もっとすごいこともやるわよ」と開き直る。石田早苗くんは涙を浮かべる。「何だよ。何で泣くんだよ。バッキャロー!」。そんなこんなで世の中はクリスマス一色。アパートで一人涙を流すカオリ。「関係ねーや。クリスマスなんて・・・」。そこに窓からサンタクロース登場。一瞬笑顔を浮かべるが石田早苗くんが扮していると分かり「ほっといてくれよ!」。そして酔っぱらったカオリの父親からはしごをぐらぐらさせられ石田サンタは地面に落下。そんなこんなで野末豊は映画館に爆弾を仕掛けるとカオリに解説。「観客諸共どっかーんだ。うひうひ」。ついでに安全な観覧ポジションを紹介。これにはカオリも引いちゃいます。カオリは石田早苗くんからプレゼントされた白いセーターに着替えると毛利チームに野末豊の犯行を通報するが、毛利チームは前回の件もあって動こうとしない。スピーカーから「お姉ちゃん信じて!」とカオリの声が響くが「まだ言ってるヨ。どーしよーもねーなあ」と酷いことを言いいながスイッチを切ろうとする一平。しかしカオリは呼びかけ続ける。カオリの裏切りに気付いた野末豊はカオリをボコボコに。その様子がスピーカーを通じて毛利チームに本部に響き渡る。「誰がお前の言うことなんか信じるか!」「お姉ちゃんだけは信じてくれるわよ!」「お前は誰からも見放されているんだ!」「違うわ!お姉ちゃんは私のために泣いてくれたわ!」。毛利春彦は警察へ協力を要請。毛利チーム出動!石田早苗くんと一平はアパートに監禁されていたカオリを救出。カオリの証言から爆弾が仕掛けられた映画館を特定する。カオリは石田早苗くんに抱きしめられながら涙を流す。そんなこんなで映画館。最終回なのでエキストラを大量動員。ほとんど内トラだと思いますが。大勢の警察官と毛利チームが爆弾を探す。そしてトイレの貯水タンクに仕掛けられた爆弾を発見。特殊冷凍スプレーを吹きかけて爆発を防ぐことに成功する。最終回にして初めて警察との連係プレーが実現。そして毛利チームの本部ではカオリを招待してクリスマスパーティーが開かれていた。カオリは毛利チームへの加入を希望する。「どんなことでもやります」。毛利春彦は笑顔でうなづく。「私たちのチームも新しい出発だ」。こうしてカオリも加わった新生・毛利チームが誕生する。10-10!感動の最終回。ちょっとだけ涙が出そうになりました。本作終了後、製作スタッフは休む間もなく「ウルトラマンタロウ」にスライド。低予算でマイナーな作品ですが、ゲストにやたらメジャーな役者が起用されていたのは企画が電通、スポンサーが三菱電機だったせいかもしれません。また無線機器をムーブメントにしたい戦略もあったと思われます。視聴率も高かったらしく、ウルトラシリーズ終了後にポストウルトラとして続編の製作も企画されていたとか。とにかく面白かった。ムチャクチャな12月を乗り越えることができたのは毛利チームの活躍のおかげです。