シルバー仮面ジャイアント 第26話「アンドロメダ2001」
疲れがひど過ぎます。シルバー仮面ジャイアント 第26話「アンドロメダ2001」路線変更を挟んだものの予定通り26回(最終回)を迎える。そして最終回にして何気に光一が主役。突如ワイリー星人登場。街を破壊しまくる。またしても見た目が怪獣そのもの。ベム5号の活躍で撃退されるが、謎の宇宙船が飛来。再びベム5号は出撃し、撃墜する。宇宙船にはアンドロメダ第2星雲から来たというドリイ(市川森一夫人・当時新婚)とその子リンが乗っていた。ドリイは地球と友好関係を築くために派遣された平和特使だという。ワイリー星人はそれを妨害するためにやって来たのだ。これまであまりにも残酷な宇宙人としか遭遇してこなかった春日きょうだいにとって信じがたい話だった。タカ派の光三はドリィに銃を向けるが、光一が制止。負傷していたドリイを病院へ連れて行くことになる。宇宙船にはドリイの父親と夫も乗っていたが、ベム5号の攻撃を受けて死亡してしまった。光一は自分たちの非を詫びるがドリイはそのことを責めなかった。地球とアンドロメダ星はよく似ているという。ドリイは地球人と握手がしたくてやって来たと話す。その話を聞いて光一はアンドロメダ星へ行ってみたいと思うようになった。そしてドリイに淡い感情を抱く。信じ合うということは大変なことである。これまであらゆる人たちに散々裏切られ続けてきた光一にとって感慨深いことである。そこへ再びワイリー星人登場。光二はシルバー仮面に変身。光三は「やっぱりあいつらはグルだったか!」と怒り&被害妄想ビンビン。ドリイはモモレンジャーのようにイヤリングに仕掛けた爆弾をワイリー星人に投げつけ撃退に成功するが、自分自身も大火傷を負ってしまう。その後、ドリイは病院で息を引き取る。光一は光二にアンドロメダへ行くことを提案する。リンを故郷へ送り届けることが、自分たちにできる友情の証しだと。光三は反省し、アンドロメダへの旅に同行することになる。片道だけでも30年。「アンドロメダに着いたら50歳。地球に帰ってきたら80歳かあ~」。ひとみと秋山も同行を申し出るが、ベム5号が航路を間違えないよう地球から指示を出すよう光一に止められる。代わりに大原と津山博士の希望で喜久夫とリカちゃんが同行することになる。「そうか、帰りのロケットには俺たちは乗れない。この子たちが地球に戻って来るんだ!」。津山博士は呟く。「人類は今、滅びつつある。人類が生き残るためにも勇気ある決断が必要なんだ」と。3ヶ月後、ベム5号はアンドロメダに向けて出発することになった。そこへワイリー星人出現。シルバー仮面、最後の戦いだ。特撮スタッフも狭いスタジオに慣れたのか、全然狭さを感じさせません。これはすごいことです。そんなこんなで変な輪っかを取り出してワイリー星人を拘束。なんだかよく分からないままワイリー星人爆死。そして津山博士、ひとみ、秋山、大原たちに見送られ、ベム5号は長い航海に旅立った。モニターに写るリカちゃんを見つめる津山博士。宇宙人たちに追われる「旅」で始まった『シルバー仮面』は、未来に向けた「旅」で幕を閉じる。春日博士が開発した光子ロケットはベム5号となって宇宙の平和のために飛び立つ。春日きょうだいがアンドロメダに着くのは2001年である。お・わ・り意外なことに泣けました。第1話から最終回までお話が見事につながっていることにも感動しました。視聴率的には裏番組の本家・円谷プロによる『ミラーマン』に惨敗しますが、内容としては完全に『シルバー仮面』の勝利です。本当に面白かったです。