テーマ:おいしい【お鮨】めぐり(344)
カテゴリ:すし協同研究所
市場の役割と選別機能
魚の流通はあたり前の話ですが、漁師さんが漁をすることから始まります。 漁港に水揚げされた魚は、通例は漁港で、その港を管轄する漁協により、競りにかけられます。 そして漁港に出入りする仲買人によって入札され、各方面に向かいます。 漁港で買い上げた仲買人、本来はその地の中央卸売市場で、飲食店や小売店、二次卸業者に販売されます。 しかし、流通技術と輸送力アップで、高く売れる地域に場所を移すようになり、豊洲などの大きな市場に送られてます。 高級店が集中する大都市、特に東京で付く値段は魅力的で、高級魚は豊洲の仲買人に送られて、高級店で消費されます。 もちろん、豊洲にも鮪、冷凍マグロなど、入荷した魚は競りにかけられ、豊洲の仲買人によって店に届けられます。 最近は、豊洲の仲買人に入った高級魚が、地方の高級店に送られたり、世界各地に送られたりしています。 水産資源が悲惨なまでに枯渇していて、需要が増えていますので、ますます、品薄、高騰の一途をたどっています。 このように、漁港に水揚げされてから様々な仲買人を通り、魚は選別されていきます。 市場の重要な役割に選別があります。 様々な仲買人の間を流通することで、選別され、その魚の格にふさわしいお店にたどり着くのです。 したがって、市場同時に、末端の鮨屋に訪れるお客をも選別していると言えるでしょう。 なお、競りにかけた魚でも、漁師は高値で買い戻すことができる港も多いです。 詳しくは産直のお話でしたいと思います。 桑名の蛤で有名な赤須賀漁港 11時30分からの入札の見学します。 続々と荷があがってきます。 さあ、始まります~ 蛤は総枠一人20キロ、中小合わせて5キロと制限があり、大一人15キロの漁獲制限となる。中サイズが浜値2300円くらい、築地で3500円くらい。蜆は取れず沖蜆ばかり。沖蜆はキロあたり100円。 最後に本日の本命の白魚 1月5日始まり300キロ以上の幸先のよい漁で始まった白魚漁も今日は3キロしかないらしい。 二艘曳きなんで、一人、1.5キロじゃ厳しいなぁ。白魚浜値12500円。 朗報も。 漁協組合長の秋田さんによると、宮川で浅草海苔の純粋種が見つかり4年かけて培養に成功して、27万枚出荷したそうです。桑名漁協31名の中、16、17名がチャレンジして、今年は大成功。二番のりはスサビ種と混ざるため、一番海苔のみ“伊勢浅草海苔”と言う商標で発売。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.22 00:14:49
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