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カテゴリ:・・読み聞かせ
黒柳徹子の『トットの欠落帳』に『精進湖のながめ』というごく短い作品があります。短いのと楽しい作品なので、いろいろなところの朗読会や読み聞かせの会で、読まれます。 そのよみを聞いている読者の反応は、二通りに分かれるようです。 一つは、シーンとして聞いている方です。 もう一つは、その読みのつど、聞き手の席から、クスクス、笑い声がおこり、時には、大きな笑い声が起こる方です。
同じ作品なのに、どうして、このような違いが起こるのか、考えたことがありました。 その違いは、この作品がユウモアたっぷりに書かれているのに、その読み手が、そのユウモアを体で感じて読んでいないからなのですね。だから、それが、声になって、出て、聞き手が、それを聞いて、シーンとなってしまうのですね。 一方は、ユウモアを体で感じて、それを声に出しているんですね。 体で感じている方は、読みながら、顔などの表情に表れ、会場を明るくしてくれています。 感じてない方は、表情が、硬くなってしまって、空気を暗くしてしまっています。 読み手のよみ声は、劇薬のようですね。 * だから、読み聞かせで、1っ回でも笑ってもらえたら大したものなんですね。作品のよみ方、それが、書き手のねらいにそっていて、いいっていうことなんですね。この1っ回が、大変なんですよ。
このようによみの全体に関わることを読み聞かせ・朗読・表現よみの言葉では、調子と言っていますね。 この調子をどう決めるかで、その作品の読みが、暗くもなり明るくもなるんですね。 新鮮サンマは、焼き過ぎたり・ナマ焼けでない限り、どう焼いてもうまいものですね。 ところが、読み聞かせは、読み方によって、大きく違ってくることがあるんですね。 学習指導要領で、暗唱だ・リズムだとか言っている官僚がいますが、ご自分でやってみるといいですね。調子をつかみ、音声化するには、どうしたらよいか、迷案ではなく、名案が浮かびますよ。 学力テストだって、実際、子どもと触れ合っていれば、このようなことは、考えないでしょうね。机上なら、いくらでも、考えられますがね。 皆様のコメントなどから、大事なことを学ばせて戴いています今日さんです。 とにかく、ご訪問ありがとうございます。それが、今日さんが書くエネルギーになります。コメントいただければ、なお、うれしいです。 このブログの応援クリックを戴けますと、なお・なお、うれしいです。それは、下記のマークです。一日、1っ回有効です。
・・・・・・・・再録です・・・・・・・・・・・・
研究会の仲間『やまびこ』(朗読集団)の公演のひとこまです。お声をかけてくだされば、どこにでも、出かけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[・・読み聞かせ] カテゴリの最新記事
本当に声に出して読むのは難しいですよね。
“おーい”と呼びかけるだけの言葉でも、目だけで読む時にはただ字面を追えばいいのですが、声に出す時にはその気持ちや情景まで考えなければなりませんからね。 だから、人の心に気付くのですよね。 (2008.04.23 08:08:20)
島引き鬼という絵本を
保育士の講演会にて 作者の方に読んでいただいたことがあります。 鬼の気持ちになってしまって すすり泣く保育士も多く今でも心に残っています。 最後のシーンは フェイドアウトしていく 声のトーン。 鬼が沈んでいきながらも 友達を呼ぶか細い声 最後には声はなく 口ぱくで 「おーーい・・・・・誰・か・い・な・いか????」 それが 目で見て 心の中で声になって 物語をしめる演出になっていました。 そういう読み聞かせのできる 母になりたいと思いました。 (2008.04.23 08:18:09)
森の声さん
>本当に声に出して読むのは難しいですよね。 * そうなんですよ。でも、これは、やってみないと分からないですね。 理解できないのですよ。 やってみないとね。ここに、暗唱などというものが、入ってきてしまった原因があるんですね。 >“おーい”と呼びかけるだけの言葉でも、目だけで読む時にはただ字面を追えばいいのですが、声に出す時にはその気持ちや情景まで考えなければなりませんからね。 * そうそう。これなんですよね。 文字は、字面で、追えばいい。 ところが、声に出すと、どうだしたらいいか・・・・・。」 それが、面白いところでもあり、努力のいるところでもありますね。 でも、やってみて、実際、体に入れこむ、まずこれですね。 幻想即興曲、どう弾いたらいいか、20年以上、考えていました。 ネットで調べたり、 ブログでお付き合いくださっているローズ先生に教えていただいていますことを参考にして、始めています。 まず、右手の4連音符を体にいれこむこと、 左手の3れ音符も入れこむこと。 この際、メトロノームを使うのですね。 こうして、体に入れ込むことからしています。 そうすると、弾けるんですね。 まったく、歯が立たなかったことが、でき始めたんですよ。 これが弾けないで死ぬのは悔しいと思っていたことが、できつつあるんですね。 (2008.04.23 08:28:43)
人間の発達って、多様に考えて、迫っていきたいですね。 よく、::::、***、???と決めつけて、その後の指導・努力をしないのがありますが、これでは、決めつけのための決めつけのように見えますね。 勉強って、こういう面が必要ですね。 >だから、人の心に気付くのですよね。 そうそう、人の心に届くのですね。こうして、初めて、分かってもらったといえるのですね。 素通りしてないのですよね。 軽い言葉で処理できないものがあるんですね。だから、それは、残りますよね。 ----- (2008.04.23 08:28:57)
つぐみ07さん
>島引き鬼という絵本を >保育士の講演会にて >作者の方に読んでいただいたことがあります。 > >鬼の気持ちになってしまって >すすり泣く保育士も多く今でも心に残っています。 > >最後のシーンは >フェイドアウトしていく >声のトーン。 >鬼が沈んでいきながらも >友達を呼ぶか細い声 >最後には声はなく >口ぱくで > >「おーーい・・・・・誰・か・い・な・いか????」 > >それが >目で見て >心の中で声になって >物語をしめる演出になっていました。 > >そういう読み聞かせのできる >母になりたいと思いました。 ----- * すばらしいご報告、ありがとうございました。 時には、このような読み聞かせを子供たちに聞かせてやりたいですね。 それを、子供が、感じて、体にしまいこみますからね。 でも、このようにやれるようになるには、10年は、かかりますね。 でも、挑戦していけば、必ず、この域に届きますよね。 その努力を普段の読み聞かせに生かして、毎晩、読んであげる(聞いてもらう)のもいいですよね。 別の視点で見れば、子どもにとっては、保護者や先生の読み聞かせがいちばんいいのですからね。 (2008.04.23 08:38:04)
>体で感じている方は、読みながら、顔などの表情に表れ、会場を明るくしてくれています。
本当に、そうですね。 子供たちは、敏感ですね。 教える方が、感動していないと、生徒にも感動が伝わりません。 今日せんせい、ありがとうございます☆ (2008.04.23 13:09:50)
今回の記事の内容とは関係なくて申し訳ないのですが、
読み聞かせとか紙芝居とかでは、このお写真のように お話に集中できる環境を作りますよね? でも学校の教室って、黒板のまわりにその時には必要ないものが たくさんありますよね? 参観に行っていて、私自身がついそちらに気を取られて 見てしまうんです。 この写真を拝見して、「こんなだったらなあ。」と 思ったので書かせていただきました。すみません。 担任の先生とは、もう少し打ち解けたら、ぜひ話題にしてみたいです。 手ぶくろを買いに…、私自身がじっくりと聞かせていただきたいです。 九州公演はないですよね…(^^;) (2008.04.23 14:53:29)
Candyですさん
>>体で感じている方は、読みながら、顔などの表情に表れ、会場を明るくしてくれています。 > >本当に、そうですね。 >子供たちは、敏感ですね。 >教える方が、感動していないと、生徒にも感動が伝わりません。 * その通りですよね。 でも、今、学校は、先生方が、このような余裕を持つことが、大変になってきていますね。 でも、なかには、余裕で、やっている学校もありますね。 そのような学校では、『やまびこ』の公演を依頼してきますよ。 > >今日せんせい、ありがとうございます☆ * こちらこそです。 いつも貴ブログに励まされていますよ。 ----- (2008.04.23 15:08:31)
Haru17さん
>今回の記事の内容とは関係なくて申し訳ないのですが、 >読み聞かせとか紙芝居とかでは、このお写真のように >お話に集中できる環境を作りますよね? * そう、空気を作るんですね。 大事なことですよね。記事の内容と深く関係していることですよ。 ありがとうございます。 >でも学校の教室って、黒板のまわりにその時には必要ないものが >たくさんありますよね? * そう、ありますね。全教科の教育ですからね。 >参観に行っていて、私自身がついそちらに気を取られて >見てしまうんです。 * みたいですよね。今、何をしているか、見れば、分かりますからね。 >この写真を拝見して、「こんなだったらなあ。」と >思ったので書かせていただきました。すみません。 *そうなんです。 これは、学校で、計画したので、特別教室を 使っているので、整理できているんですね。これだと、雰意気作りになりますね。 子どもも、それに引き込まれて、感動がふかまりますね。 ぜひ、担任の先生と話してみてくださいね。 >担任の先生とは、もう少し打ち解けたら、ぜひ話題にしてみたいです。 * そう、このうち溶けたら、これが、大切ですね。 > >手ぶくろを買いに…、私自身がじっくりと聞かせていただきたいです。 >九州公演はないですよね…(^^;) * いいえ。どこへでも、出かけますよ。 ただ、交通費は、ご負担いただきたいのです。 それに、宿泊を必要とする場合は、やすいビジネスホテル代もご負担、戴けますと、うれしいです。 今度、四国に行くのですが、そのようにして戴いています。 ----- (2008.04.23 15:21:30)
私達の学年の読み聞かせは、私ともう1人ベテランの方以外ほとんど「絵本の読み聞かせ」だけです。
絵があるし、内容もわかりやすいものが多いせいか、本によってはページを開くだけで笑いが起こりますね。 「ウケそうな本」なら、ほとんど読み方に関係なく爆笑を誘ってる感じがします。 絵がなくなり、内容もちょっと高度になると、読み方に大きく左右されるのでしょうね。 実はそれを感じたので、やりがいを求めて?最近素話にチャレンジすることが多いのです。 (2008.04.23 16:59:01)
同じ読み手が同じように読んでも、聞く人が違うと反応が違うそうですね。面白いですね。
私も講演会で同じような経験をしたことがあります。 ちょっとのことでも、大笑いする集団と、色々行っても笑わない集団。 こちらのやり方の問題というよりも、笑いにくい職業というのもあるようです。 (2008.04.23 19:48:40)
九州となると交通費がかかりますので、メンバーの1人の派遣ということも考えられます。
国語教科書の範読テープを入れた者もいますので、実際のナマのよみは、どうなのか、それを参考にして頂けると思います。 (2008.04.23 20:01:13)
かなにゃん3728さん
>私達の学年の読み聞かせは、私ともう1人ベテランの方以外ほとんど「絵本の読み聞かせ」だけです。 * それでも、ありがたいですね。 >絵があるし、内容もわかりやすいものが多いせいか、本によってはページを開くだけで笑いが起こりますね。 * みなさんが、リラックスしているのですね。 >「ウケそうな本」なら、ほとんど読み方に関係なく爆笑を誘ってる感じがします。 > >絵がなくなり、内容もちょっと高度になると、読み方に大きく左右されるのでしょうね。 * 文字の読みを聞くだけですからね。 >実はそれを感じたので、やりがいを求めて?最近素話にチャレンジすることが多いのです。 * その中で、笑いをとっているんですから、すばらしいですね。 ----- (2008.04.23 20:04:29)
みえこ55さん
>同じ読み手が同じように読んでも、聞く人が違うと反応が違うそうですね。面白いですね。 * そういうことがあるんですね。 でも、それでも、その場の空気を察知して、聞き手にのめり込ませる、これが、求められますね。 聞き手のせいにしたら、おしまいですね。 教育と同じですね。 >私も講演会で同じような経験をしたことがあります。 >ちょっとのことでも、大笑いする集団と、色々行っても笑わない集団。 * 努力しているのですね。 >こちらのやり方の問題というよりも、笑いにくい職業というのもあるようです。 ----- (2008.04.23 20:07:13)
「もりのなか」という絵本が大好きで父や母に何度も読んでもらっていたそうです。大きくなって「もりのなか」がモノクロームの絵だと知ってビックリしました。私の中ではカラーの世界だったからです。表現読みって読み手と聞き手の愛情とか信頼関係が技巧を凌駕することもあるのかな…と思います。
(2008.04.23 21:58:54)
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