東野圭吾さんの、「加賀恭一郎シリーズ」の短編集です。
どの話も犯人に共感できるものばかりでしたが、「冷たい灼熱」が一番犯人に共感が出来ました。
子供が産まれると、独身時代の様に自由にできていた事を我慢せざるおえなくなってしまうのは当たり前なのですが、その憂さを晴らすかのように車でパチンコ店へ行き、車内に子供を放置する奥さんに対しての怒りは解ります。
エンジンを掛けてエアコンをつけていたとしても、エアコンのスイッチはいずれ止まり、車内は灼熱地獄と化します。
こうなる前に、夫婦で話し合う時間が必要だったのではないかと、読み終わった後にそう思いました。