5年か4年くらい前に読みましたが、ブックオフで見つけて購入して再読しました。
今回の事件の犯人は最初からわかっていましたが、彼女がどうやって夫を殺害しようとしていた動機が徐々に明かされてゆき、女の怖さというものを感じた作品でした。
被害者の夫の考えは何だか性差別的で、夫を殺してやりたいと思う犯人の気持ちが解りました。
その上自分の弟子である女性と不倫関係になり、夫の子を彼女が妊娠したと知ったらポイ。
犯人が夫に対して殺意が芽生えるのは当然でしょうが、愛人である女性に出産を勧めたのは、彼女に幸せになって欲しいからという気持ちからではなく、彼女にも自分と同じ罪の意識を共有して貰いたいからじゃないのかなぁ・・と思いながら本を閉じました。