※BGMと共にお楽しみください。
「薄桜鬼」のオメガバースパラレル小説です。
詳しい設定については
コチラのページをご覧ください。
土方さんが両性具有です、苦手な方はご注意ください。
制作会社様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
「また会ったな、土方歳三。」
背後で気取った声が聞こえ、歳三が振り向くと、そこには金髪を揺らしながらこちらへとやって来る風間千景の姿があった。
「何だテメェ、俺に何の用だ?」
「二度も言わんぞ、俺の番となれ。」
「悪ぃが、それは出来ねぇな。」
歳三はそう言うと、制服のネクタイを緩め、彼にうなじを見せた。
そこには、α特有の噛み痕があった。
「もう俺には番が居るから、諦めろ。」
歳三は何処か勝ち誇ったような表情を浮かべると、風間に背を向けて歩き出した。
一学期が終わり、歳三達は夏休みを迎えた。
部活があるので、歳三達は毎日学校に来ていた。
「花火大会?」
「あぁ、今日あるんだが、良かったら、一緒に行かないか?」
「行くに決まってんだろ!」
「・・良かった、じゃぁ六時に神社の前で待ち合わせしよう!」
「わかった。」
帰宅した歳三は、玄関先に見慣れぬハイヒールが置かれている事に気づいた。
「あらぁ、トシちゃん、久しぶり!」
「信子伯母様、お久しぶりです!」
歳三が居間に入ると、そこには自分を何かと気に懸けてくれる信子伯母の姿があった。
「今日はお祭りでしょう?トシちゃんを綺麗にしてあげるわね!」
信子伯母はそう言うと、歳三の長い髪を結い上げて、綺麗な紫色の浴衣を着せ、アイボリーの帯を締めてくれた。
「花火大会、楽しんでいらっしゃい。」
午後六時、待ち合わせの場所に現れた歳三の美しさに、勇は言葉を失った。
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