(今日はゆっくりベッドの中で休もうと思ってたのに・・)
メイ達に着付けを手伝って貰いながら、ステファニーは慌てて着替えを済ませ、昼食を急いで平らげた。
「お嬢様、間もなくお客様がお見えですよ。しゃんとしてください。」
あくびをしながらベッドに腰掛けるステファニーに、メイがピシャリと言った。
「お客って誰?」
「昨夜の舞踏会でお嬢様に一目惚れなさったとか。とにかく、お会いすればわかりますよ。」
ではわたくしたちはこれで、と言ってメイと彼女の同僚達は部屋を去っていった。
(誰なんだろう・・俺に急に会いたいってやつは・・)
しばらく待っていると、ドアが開き、その向こうにブロンドの髪とエメラルドの瞳をした少年が立っていた。
「あなたは・・」
「思い出してくれましたか、フロイライン?」
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