しょうれいと間違われて拉致された天青は、水不足に喘ぐ隷民街の住民達に濾過桶の作り方を教える。
なんというか、天青の屈託のない性格や柔軟な思考は、今の政治家には必要なものだなぁと思いながら読み進めましたが、濾過桶の場面が出て来た時、水不足のアフリカの村で日本人が井戸づくりのノウハウを現地住民に教えるやり方と同じだと思いました。
鶏冠と天青の絆も、今回で深くなってきていきましたね。
それよりも、朝鮮王朝をモデルとしたアジアンファンタジーらしく、宮廷の愛憎に満ちた陰謀劇が幕を開けようとしていますね・・何だか、不穏な気配を感じながら本を閉じました。