素材は
NEO HIMEISM 様からお借りしております。
「進撃の巨人」の二次創作小説です。
作者様・出版者様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
リヴァイが両性具有設定です。苦手な方は閲覧なさらないでください。
「李花ちゃん、お粥さんできたで。」
「頂きます・・」
リヴァイは億劫そうに布団から起き上がり、粥を一口食べた。
「無理せんでもええよ。」
そう言った「花のや」の女将・幸は悪阻の所為でやつれてしまったリヴァイの顔を見た。
「俺は、人の親にはなれねぇ・・」
「生まれて初めて人の親になるんやから、不安になるのは当然や。」
「違う・・俺みたいな人殺しは、命を産み育てる資格はねぇ。」
「李花ちゃん・・リヴァイちゃん、あんたはどないしたいの?」
「産みたくないから、堕胎薬を買った・・でも無駄になっちまった。腹のガキは・・産むが、何処かへやろうと思う。」
「もう、それは決めたことなん?」
「あぁ。俺は人殺しだが、腹のガキには罪はねぇ。一生会わなくてもいい、生きてさえいれば幸せになれるさ。」
「お腹の子の父親には、その事は・・」
「伝えねぇ。」
リヴァイはそう言うと、下腹を撫でた。
「え、古高があいつらに捕まったって?」
「はい、そのようです。」」
「畜生、あいつら・・」
ジークはそう言うと、拳を握り締めた。
「どうします、ジークさん?」
「三条小橋の近くの旅籠で会合を開くと、あいつらに伝えておけ。」
「旅籠の名は?」
「・・池田屋だ。」
1864(元治元)年6月4日。
古高俊太郎を捕縛したのちに拷問した新選組は、過激派浪士達が今宵会合を開く事を知り、慌ただしく動き出した。
「ミカサとアルミンは俺達土方隊で、エレンは近藤隊で二手に分かれて捜索を始めろ。」
「エレン、わたしが居なくても大丈夫?」
「大丈夫だよ、ミカサ!」
新選組が動き出した頃、リヴァイはケニーに支度部屋へと呼ばれた。
「他の妓じゃ駄目なのか?」
「あぁ、お前を連れて来いとうるさくてな。」
「わかった。お座敷の場所は何処だ?」
「三条小橋近くの旅籠、池田屋だ。」
ジークは池田屋で会合を開き、仲間達を集め彼らと今後の事を話し合っていた。
その会合には、エルヴィンも出席していた。
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