「どうしたんだ、ミズキ?」
「だって、こんなの初めてで・・」
瑞姫は頬を赤らめながら、瑞姫はルドルフを見ると、彼はそっと瑞姫の髪を撫でた。
「大丈夫、優しくするから。」
ルドルフはそう言うと、瑞姫の唇を塞いだ。
激しいキスを繰り返しながら、瑞姫は徐々に頭がぼうっとなってゆく感覚がした。
「はぁ・・」
ルドルフがキスを止めると、瑞姫は全身が火照った。
「どうした、まだキスだけなのに・・」
ルドルフの指先が、夜着の裾を捲り、瑞姫の内腿を擦った。
「あ、そんな・・」
ルドルフから逃れようとした瑞姫だったが、彼は彼女を逃がさないように腰を掴み、奥へと手を伸ばした。
「あ、あぁ・・」
彼女の秘所にルドルフの指が触れた時、そこは少し湿っていたが、彼が撫でるようにそれを触っているとパンティからジワリと染みが広がった。
瑞姫は必死に声を出すまいと、自分の指を噛んでいた。
「傷がつく。」
「だって・・恥ずかしい・・」
「恥ずかしい事なんてない。」
ルドルフが愛撫を続けると、瑞姫はあられもなく喘いだ。
「いつまでそうしているつもりなんだ?」
シーツにうつ伏せになって寝ている瑞姫の背中にルドルフが指を這わせると、彼女はビクリと身を震わせ、上目遣いでルドルフを見た。
「だって、あんなの初めてで・・」
指だけの愛撫で、瑞姫は数分前に絶頂に達したばかりであった。
これまで異性とそのような関係を結ぶ以前に、交際経験が皆無だった彼女にとって、それは初めての経験であった。
「怖いのか?」
ルドルフはそっと瑞姫の背中を擦り、彼女の手を自分の下半身へと導いた。
「あ・・」
下着越しでもわかるほどの熱を感じ、瑞姫は再び身体が火照ってくるのを感じた。
ルドルフはそっと瑞姫の乳房を揉みしだくと、彼女の声から甘い喘ぎが聞こえた。
夜着の裾を捲り秘所を露わにすると、己の下半身に避妊具をつけ、それをゆっくりと彼女の中へと沈めた。
「いやぁ!」
指よりも圧倒的に大きいルドルフ自身に貫かれ、瑞姫は痛みで悲鳴を上げた。
「止めようか?」
ルドルフの問いに、瑞姫は首を振った。
息が出来ないほどの激痛に耐え、何かが切れたような音がして、瑞姫は熱で潤んだ瞳でルドルフを見上げた。
「大丈夫だから・・」
瑞姫はルドルフに突かれる度に、声を大きく出してしまった。
次々と襲い掛かる快感に蕩け、口端から涎を垂らし、彼女はもう痛みは感じなかった。
瑞姫は悲鳴を上げると同時に、頭の中が白く染め上げられる感覚がして、失神した。
「ん・・」
鳥の囀りとともに瑞姫が目覚めると、隣には裸のルドルフが眠っていた。
その姿を見た瑞姫は、昨夜の出来事を思い出し、頬を赤く染めた。
「ルドルフ様、起きておられますか?」
扉の向こうで、皇太子付の女官がノックした。
どうしようかと瑞姫がもじもじしていると、ルドルフがガウンを纏い、寝台から出た。
「何か用か?」
素肌にガウンを纏ったルドルフを見た女官は一瞬顔を赤らめたが、すぐに平静を取り戻した。
「朝食のお時間ですが・・」
「済まないが朝食は部屋に運んでくれないか? 2人分を。」
「は、はい・・」
皇太子の寝室を出た女官は、すぐさまゾフィー大公妃の元へと向かった。
「ルドルフがあの娘と・・まぁ、手が早いこと。」
女官から報告を受けたゾフィー大公妃は、そう言って笑った。
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最終更新日
2016年05月08日 20時39分54秒
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